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第6章 魚⑤

第6章 魚討伐


魚汁は売れた。


また売れた。


私はお玉で鍋をかき混ぜる。


魚を見る。


主人公は思った。


減った。


良い事だった。


おばちゃんは相変わらず大声だった。


「ほら!器持って来な!美味しいよ!」


客が来る。


魚汁をよそう。


渡す。


また客が来る。


またよそう。


その横でシシャモが焼ける。


私は一本取る。


食べる。モグモグ。


おばちゃんも一本取る。


食べる。モグモグ。


主人公は思った。


魚だった。


良い魚だった。


おばちゃんが笑う。


「売り物だろ」


私は答えた。


「いっぱいあった」


おばちゃんは吹き出した。


しばらくして鍋を見る。


魚汁は残り少なかった。


シシャモは無かった。


主人公は思った。


早かった。


おばちゃんが言う。


「あんた結構食べたろ」


私は少し考えた。


そして答えた。


「いっぱいあった」


おばちゃんはまた笑った。


やがて魚汁も無くなった。


客も減る。


私は発泡スチロールを開いた。


中を見る。


しばらく見る。


もう一度見る。


空だった。


主人公は思った。


勝った。


異世界六日目。


魚との戦いは終わった。

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