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第27章 ➂
第27章③ 雪解け
昼過ぎに商人が来た。
いつも通り。
でも。
少し違った。
顔が真面目だった。
「話がある」
私は頷く。
「うん」
商人は畑を見る。
それから私を見る。
「例の子供達の件だ」
ミラを見る。
カイルを見る。
二人とも。
少し固まっていた。
商人は続ける。
「商団の方は解散が決まった」
「雇い主も、もう戻らない」
「親戚も見つからなかった」
商人は少し息を吐く。
「町でも探した」
「商団にも聞いた」
「だが駄目だった」
私は黙って聞く。
商人は静かに言う。
「町に籍を置くなら後見人が要る」
「ギルドが預かる事も出来る」
「働き口もある」
少し間を置く。
「……後は」
「本人達の気持ちだ」
私は頷く。
「うん」
商人も頷く。
「急ぐ話じゃない」
「ゆっくり考えろ」
それだけ言って。
商人は帰って行った。
私は。
カイルを見る。
ミラも。
何も言わなかった。
これも危ない(泣)




