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第5章 勇者装備完了②
第5章 勇者装備完了②
兄と一緒に町へ向かった。
朝だった。
人はまだ少ない。
真っ直ぐ屋台街へ向かう。
おばちゃんは準備をしていた。
こちらを見る。
そして笑った。
「また来たのかい」
「うん」
おばちゃんは吹き出した。
「今日は何だい」
少し考える。
そして答えた。
「ちょっとお金稼ぎたくて」
おばちゃんが首を傾げる。
「何でまた」
「鍋の蓋が欲しい」
おばちゃんは黙った。
しばらく黙った。
そして笑った。
かなり真面目な話だった。
おばちゃんはしばらく笑っていた。
やがて指を立てる。
「一袋でパン一つ分くらいさ」
少し驚いた。
安いのか高いのか……
おばちゃんは続ける。
「子供が喜んでね」
「昨日はすぐ無くなったよ」
私は頷く。
良かった。
それで十分だった。
だが、おばちゃんはまだ笑っていた。
「商人まで来たんだからね」
少し首を傾げる。
「商人?」
「作り方を聞きに来たのさ」
少し考える。
そして頷いた。
「そうなんだ」
おばちゃんは吹き出した。
何が面白いのか分からなかった。




