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第5章 勇者装備完了 ①
第5章 勇者装備完了 ①
異世界三日目。
目を覚ました。
火は小さくなっていた。
兄はもう起きている。
妹はまだ眠っていた。
犬も丸くなっている。
鍋を見る。
鍋の蓋が欲しい。
包丁も欲しい。
かなり欲しい。
蒸せる。
煮込める。
保温できる。
便利だった。
少し考える。
そして気付いた。
お金が無い。
困った。
鍋の蓋は欲しい。
だがここで、使えるお金が無い。
しばらく考える。
そして思い付いた。
屋台!
汁物を売れば良い。
立ち上がる。
兄が見る。
「どうした」
答える。
「お金稼ぐ」
兄は少し考えた。
「どうやって」
言った。
「屋台で稼ぐ」
兄は黙った。
良い考えだった。
豆腐も減る。
荷物を確認する。
豆腐。
鶏ひき肉。
ほうれん草。
めんつゆ。
十分だった。
今日の目的は鍋の蓋だった。




