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閑話 これから
閑話 これから
夜だった。
子供達は寝ている。
サラも。
ニコも。
イナも丸くなっていた。
火だけが静かに揺れる。
カイルが小さく言う。
「起きてる?」
ミラが頷く。
「ああ」
少し沈黙。
カイルが火を見る。
「どうする?」
ミラは少し考えた。
「分からない」
「でも……」
家の奥を見る。
みーがいる。
ルークもいる。
サラの寝息も聞こえた。
「暖かいね」
カイルも小さく笑う。
「ああ」
また静かになる。
やがてカイルが言う。
「町の人は悪くない」
ミラも頷いた。
「うん」
「でも」
「ずっと世話になる訳にもいかない」
カイルは火を見る。
「働ける」
「俺は働く」
「ミラも働ける」
「でも」
少し間を置く。
「ニコはまだ小さい」
ミラは眠るニコを見る。
「だから」
「もう少しだけ」
「ここに居られたらいいね」
カイルは静かに頷いた。
「ああ」
「もう少しだけ」
火は静かに揺れていた




