第24章 ➂
第24章③ 実験
早速家へ帰る。
私は袋を机へ置く。
ルークが覗く。
「何?」
私は答える。
「実験」
みんな集まる。
私は外へ出る。
平らな石を探す。
二枚だった。
良さそうだった。
持って帰る。
綺麗に洗う。
机へ置く。
私は籾を少し出す。
石へ乗せる。
上からもう一枚。
ごり。
ごり。
ゆっくり動かす。
石をどける。
殻だ。
少し剥けている。
私は頷く。
「出来そう」
カイルが言う。
「貸して」
私は石を渡す。
カイルは少し力を入れる。
ごり。
ごり。
一定だった。
石をどける。
綺麗に取れてる。
私は笑う。
「上手」
ルークも言う。
「僕も」
石を持つ。
ごり。
ごり。
少し力が強い。
カイルが言う。
「ゆっくり」
ルークは頷く。
もう一度。
ごり。
ごり。
今度は上手くいった。
私は頷く。
「うん」
私はミラを見る。
「籾殻」
ミラは布を広げる。
「はい」
丁寧に集める。
私は続ける。
「捨てない」
ミラは少し驚いた。
「これをですか?」
私は頷く。
「肥料」
ミラは笑う。
「分かりました」
私はもう一度石を重ねる。
今度は優しく。
ごり。
ごり。
茶色い粒が出てくる。
私は見る。
玄米だ。
私は言う。
「もう一回」
ルークが首を傾げる。
「まだ?」
私は頷く。
「まだ」
また石を動かす。
ごり。
ごり。
今度はもっと優しく。
薄い皮が剥がれる。
私は止める。
「ミラ」
ミラは新しい布を広げた。
「これですね」
私は頷く。
「うん」
「それも捨てない」
ルークが少し笑う。
「全部使うんだね」
私は頷く。
「全部」
カイルも笑った。
「無駄がないな」
私は少し笑う。
「大事」
それから。
みんなで続ける。
ごり。
ごり。
ごり。
少しずつ。
少しずつ。
半透明の白い粒が増えていく。
サラは器へ入れる。
「できた!」
ニコも真似をする。
「できた!」
イナは近くで見ていた。
時々。
籾を鼻で転がす。
私は言う。
「駄目」
イナは座る。
良い子だ。
多分。
日が傾く頃。
全部終わった。
器の中を見る。
少ない。
でも。
半透明の白い米だった。
私は少し笑う。
「炊こう」
みんなの顔も笑っていた。




