第24章 ①
第24章① 町
朝だ。
今日は町へ行く。
久しぶりだった。
私は内職をまとめる。
結構ある。
ルークが持つ。
「半分持つよ」
私は頷く。
「お願い」
カイルも袋を持った。
「僕も」
私は笑う。
「ありがとう」
カートを出す。
毛布を敷く。
サラが乗る。
ニコも乗る。
楽しそうだった。
私はイナを見る。
「乗る?」
イナは首を振る。
歩くらしい。
ボス。
多分。
みんなで町へ向かう。
雪はまだ残っている。
でも。
道は見えていた。
春が近い。
町へ着く。
おばちゃんが手を振る。
「おーい!」
サラも手を振る。
「おばちゃん!」
ニコも元気よく手を振る。
「おばちゃ!」
おばちゃんは笑った。
「元気そうで良かったよ」
私は頷く。
「うん」
商人の店へ向かう。
商人は袋を見る。
「ずいぶん出来たな」
私は頷く。
「みんなで」
商人は袋を一つずつ見る。
縫い目を見る。
少し笑った。
「これなら十分だ」
袋をまとめる。
「冬の内職はこれで終わりだな」
私は頷く。
春だった。
仕事も変わる。
私は商人を見る。
「相談がある」
商人が首を傾げる。
「何だ?」
私は少し考える。
「畑作りたい」
商人は頷く。
「作るのか?」
私は頷く。
「うん」
「家の横」
商人は少し笑った。
「今度は畑か」
私は頷く。
「食べ物」
商人は腕を組む。
「まずは土だな」
「耕さないと始まらねぇ」
私は頷く。
「道具もいる」
商人も頷いた。
「鍬でもいいが……」
「家庭菜園くらいなら、丈夫なシャベルでも何とかなる」
私は少し笑う。
何とかなりそうだった。
新しい仕事。
少し楽しみだった。




