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第22章 ①
第22章① 留守番
朝になった。
熊はいない。
多分。
でもかなり雪は残っていた。
私は荷物を見る。
食料、少ない。
お金心許ない。
私は少し考える。
町に行くか。
おばちゃんが頷いた。
「今日は私も行くよ」
私は頷く。
「お願い」
家の中を見る。
ルーク。
サラ。
カイル。
ミラ。
ニコ。
そして。
イナ。
私は言う。
「留守番」
ルークが頷く。
「うん」
カイルも頷く。
「任せて」
ミラも小さく頷いた。
「見ています」
私は安心する。
少しだけ。
私はイナを見る。
「イナ」
「留守番」
イナが尻尾を振る。
私は少し考える。
信用できない。
私とおばちゃんは歩き始めた。
雪は深い。
かなり深い。
でも少し歩くと、道が出来ていた。
踏み固められている。
歩きやすい。
前を見る。
人がいた。
ギルマスだった。
何人かで雪を掻いている。
ギルマスがこちらを見る。
「無事だったか」
私は頷く。
「熊でた」
ギルマスの顔が少し変わる。
「聞いた」
私は頷く。
「家まで来た」
ギルマスは息を吐いた。
「やっぱりか」
私は頷く。
少しして、ギルマスが聞いた。
「子供達は?」
私は答える。
「留守番」
「カイル」
「ミラ」
「ルーク」
「イナ」
ギルマスが止まる。
「……イナって誰だ?」
その時だった。
ザク。
ザク。
雪を踏む音がした。




