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第21章 ①
第21章① ?
朝、私は台所へ立つ。
フライパンを見る。
そういえばここのパン。
固い。
酵母無いのかな。
私は思い出す。
確かリンゴの欠片。
瓶へ入れる。
放置。
天然酵母。
……。
私は少し考える。
リンゴ。
勿体ないな。
食べる。
バナナでも出来た気がする。
……。
バナナ見たことない。
無いか。
私は頷く。
ラノベ知識はある。
でも作った事は無い。
無理だ。
やめよう。
フライパンへ水を入れる。
火に掛ける。
沸騰させる。
小麦粉。
塩。
サラダ油。
混ぜる。
捏ねる。
丸める。
潰す。
そのまま焼く。
良い匂いだった。
その時だった。
コンコン。
扉が鳴る。
私は顔を上げる。
「みー!」
おばちゃんだった。
少し慌てている。
「ちょっと来な!」
私は首を傾げる。
「どうしたの?」
おばちゃんは苦笑いした。
「子供が三人増えた」
「は?」
「温泉だよ」
「朝行ったら寝てた」
「三人」
私は止まる。
温泉。
寝てた。
……。
なるほど。
わからない。




