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閑話 あたたかい場所

閑話 あたたかい場所


夜。


雪が降っていた。


三人の子供が歩く。


寒かった。


お腹も空いていた。


一人が止まる。


「あれ」


湯気。


森の向こう。


白く上がっている。


もう一人が見る。


「あったかそう」


三人は歩く。


少しずつ。


近付く。


木の柵だった。


門があった。


開いていた。


中へ入る。


暖かい。


湯気だ。


建物もある。


誰もいない。


三人は顔を見合わせる。


奥へ入る。


壁にもたれる。


暖かかった。


そのまま眠る。


翌朝。


おばちゃんが桶を持つ。


門を開ける。


中へ入る。


そして止まった。


「……あんた達」


三人、小さく丸くなって眠っている。


寒そうだ。


おばちゃんは少し黙る。


やがて小さくため息を吐く。


「全く」


「風邪ひくよ」


三人はゆっくり目を開けた。


知らない天井だった。


違った。


天井じゃない。


湯小屋だった。


おばちゃんが腕を組んでいる。


「起きたかい」


三人は慌てて起きる。


一人がお腹を押さえた。


鳴った。


ぐう。


おばちゃんは眉を上げる。


もう一人のお腹も鳴る。


最後の一人も鳴った。


静かだった。


おばちゃんは吹き出した。


「まずご飯だね」

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