137/180
第20章 ⑪
第20章⑪ こたつ
数日後。
朝は寒い。
洞窟も寒い。
私は思う。
こたつ蜜柑。
恋しかった。
こたつ。
……。
こたつ!
作ろう。
火鉢は無い。
鍋で良いか。
豆炭。
無いな。
炭だった。
買おう。
私は端板を見る。
職人達が働いている。
「これ貰っていい?」
職人が頷く。
「好きなの持ってけ」
私は板を選ぶ。
細い板。
長い板。
丁度良い。
ふと見る。
壁だった。
窓枠ついた。
早いな。
本当に。
私は洞窟へ戻る。
少し穴を掘る。
板を並べる。
少し空ける。
また並べる。
格子だった。
鍋に砂を入れる。
その上に砕いた炭。
火は出てない。
格子の下に入れる。
これなら大丈夫。
私は頷く。
「出来た」
兄が来る。
妹も来る。
犬も来た。
毛布を掛ける。
板を乗せる。
みんな入る。
暖かい。
犬は潜った。
出て来ない。
私は思う。
気に入ったらしい。




