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第20章 ⑤
第20章⑤ 土台
職人は縄を張る。
一本。
また一本。
地面へ印を付ける。
私は見る。
よく分からなかった。
商人が聞く。
「どうだ?」
職人は頷く。
「台所はどこ?」
「ここだ」
「もう少し広く」
「こんなもんか」
「うん」
その時だった。
おばちゃんが言う。
「もう少し空けときな」
職人が振り向く。
「何でだ?」
「子供は大きくなる」
「その時に増やせるようにさ」
職人は周りを見る。
森を見る。
残した木を見る。
少し考える。
やがて縄を動かした。
「これでいい」
商人も頷く。
「その方がいいな」
冒険者達も頷いた。
私は兄を見る。
妹を見る。
少し考える。
確かに。
大きくなる。




