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第20章➂

第20章③ 柵


職人は地面を見る。


木を見る。


温泉を見る。


そして言った。


「家はここだ」


冒険者が頷く。


「温泉も近い」


商人が首を振る。


「近過ぎる」


私は止まる。


近い方が良い。


風呂だった。


商人が続ける。


「人が通る」


「家の前は通らせたくない」


職人は頷く。


「門を分けるか」


冒険者も頷く。


「温泉用だな」


「家は別だ」


「裏にもだな」


「採取用か」


木こりが森を見る。


「柵はどこまでだ?」


商人が手を広げる。


「温泉まで囲う」


冒険者が笑う。


「全部か」


「全部だ」


職人は少し考える。


やがて頷いた。


「それでいい」


「獣も入らん」


「子供も安心だ」


おばちゃんも笑った。


「覗かれる心配もないね」


みんな頷く。


話は終わった。


私は思う。


真剣だな。


多分。

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