表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
122/185

第19章 ②

第19章 ② 相談


翌日。


私は町へ向かう。


兄もいる。


妹もいる。


犬もいる。


みんな暖かそうだった。


市場へ着く。


私は歩く。


見慣れた屋台だった。


おばちゃんがいた。


私を見る。


兄を見る。


妹を見る。


少し笑った。


「暖かそうだね」


私は頷く。


「編んだ」


「そうかい」


おばちゃんは妹を見る。


妹も嬉しそうだった。


「相談」


おばちゃんが頷く。


「何だい」


私は答える。


「雪が無い」


おばちゃんが止まる。


「雪が無い?」


私は頷く。


「湯気が出てる場所掘った」


おばちゃんは腕を組む。


少し考える。


やがて頷いた。


「昔、聞いた事があるよ」


私は止まる。


「暖かい水が湧く場所があるってね」


私は少し考える。


「掘る」


おばちゃんは首を振る。


「一人じゃ無理さ」


その通りだった。


おばちゃんは市場の奥を見る。


「冒険者に頼みな」


私は頷く。


分かった。


私はそのまま冒険者ギルドへ。


中へ入る。


受付のお姉さんが顔を上げる。


「今日はどうしました?」


私は答える。


「穴掘り」


受付のお姉さんは止まる。


「……穴掘りですか?」


私は頷く。


「うん」


「どれくらい穴を掘るんですか?」


「分かんない」


受付のお姉さんが止まる。


「……分からない?」


私は頷く。


「うん」


「どこまで掘ればいいんですか?」


「多分お湯が出るまで」


受付のお姉さんは黙った。


私は思う。


本当だった。


分からないものは。


分からなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ