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キニいッタ  作者: 赤石石榴
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1話 悪夢

誤字脱字があれば、教えてくださると助かります。

拙い文章ですが是非最後まで読んでみてください。

※グロ要素なし

「たすけて…。」

えっ

思わず声を出して目が覚めた。まぁとにかく、早く布団から出て入学式に行く準備をしなくては……。掛けてあった学校の制服に着替えリビングに向かう。

「おはよう、リク。今日から高校生だな、気合い入れて行けよ。最初が肝心なんだからな。」

父さんは母さんが作った目玉焼きとウインナーとご飯を食べながら、俺に喝を入れてきた。

「おはよ、めんどいけど行ってくる。」

俺も挨拶を交わすと、母さんも朝ご飯を作りながらおはようと言ってきた。そしてご飯を作り終えると、遅刻させないために朝ご飯を早く食べるよう催促を入れてきた。

「早く食べなさい、遅刻しないようにね。」

最初に目玉焼きに手を付けようとしたとき父さんが青い石を持ってきた。紐が通してあって首にかけることも出来る。

「これはアルマラ様にお供えしていた石の傍ら。お守り代わりに持っておきなさい。」

「アルマラ様ねぇ…そんなのいい年して信じないでくれる……。」

「いいから持っておきなさい。」

「はいはい……。」

アルマラ様と言うのは俺の家族で代々伝わってきた神の名前であり、周りに聞いたところで誰も知る由はない。何を司っているのか昔聞いたことがある。父が言うには時間を司っているらしい。昔は特に何も思わなかったが、今となっては時間を司ると言われても全くしっくりこない。今度時間があるときにでも聞いてみようかな。そんなことを考えていると、朝ご飯を食べ終えていた。俺は席を立ちあがり洗面台に向かった。身支度を終えると、行ってくると言って家を出た。


平下駅まで自転車で向かい、福地駅まで電車で向かった。それから徒歩で六分程で水面高校に着く。そして、水面高校の校門を越えようとした時だった。

何か違和感を覚えた。

周りが動いてなかったのだ。鳥も水も音も、人間までも……。

そのことに気付くまで十数秒かかった。そして、後ろを向くと俺がいた。俺が二人いるということになる。今視界に入っている俺は全く動く気配がない。漫画みたいなフィクションの中でよくある『時間が止まった世界』のような感覚だ。このとき俺は自分の姿が怖くて見れなかった。この謎の世界に居ることよりも自分の目の前に自分が居ることの方が怖かった。俺はあんまり考えないようにした。そしてこの世界を歩いてみることにした。歩いた。ただ歩いた。ずっと歩いた。十分くらい歩いて、思ったことは学校が奇麗であることと俺のすぐ真後ろにいる女の子が可愛いということと校門を出たすぐに不良が五人いることだった。そんなどうでもいいことを考えていると自分の視界が不意に変わった。そして周りが動き出した。元の身体に変わり、時間が動き出したんだと意外にもすぐに現状を整理できた。あのまま時間が止まったままだったら怖すぎだと今思った。というか、さっきの現象が何のために起きたのか全く分からなかった…。

「たすけて…。」

「いい体してんなぁ、ちょっと俺らと付き合えよ。」

甲高く笑いながら女の子を抑え込み誘拐しようとしているのが分かる。けれど女の子を救い出す打開策が見つからない……。

それにさっきの女の子の叫びどこかで聞いたような……。


『ワタ、シガ力をカソウ。』

頭の中に響いてきた謎の声に当惑し、えっと思わず声が漏れた。


『ニンゲン、に、カリを、ツクルナンテ、ワタ、シは愚か愚か愚かナ神ダ。』

何を言っているのかさっぱり理解できない。突然なんなんだ。


『ワタ、シを自由にし、たオ、マエニ力をカソウ。ナニヲ、シテ、ホシイ?』

してほしいこと…?女の子を助けたい…。

もう一度時間が止められるならきっと助けられるのに……。


『キニいッタ。』


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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