宇宙人は本当にいる!
宇宙の脅威は語られるが実際の対策はお粗末な地球の現状、そもそも統一されていない時点で惑星を出て多くを支配している宇宙人には勝てない!これが宇宙の現実では無いだろうか?
宇宙に生命がいて、それが地球人と同レベルの知能を持っていて地球を侵略してくる。このような考え方は決して最近になってから生まれたものでは無い。宇宙人を元ネタにした物語には神話や宗教の話も含まれていると断言できる。地球人は絶えず宇宙から来る生命体の脅威を感じていた。しかし、現代において宇宙人が侵略してくると本気で考えている人間は存在しないと断言してもいい、現に私自身も本気で今すぐ宇宙人が攻めてくるとは思ってもいない。
それでもあえて宇宙人の侵略を考えた時、宇宙人の攻撃を受けた人類が最初に考えることは「なんで!宇宙からの侵略に対して本気で対策を講じなかったんだ!!」であろうことは間違いない。宇宙人と接触すれば必然的に考え方は変わり、「こんだけ広い宇宙に地球と同じ知性を持った生命が存在しないと考えること事態が愚かだった」となるのである。
青葉がミラさんを宇宙人だと認識したのは真面目な話、性交してからだと断言する。何故ならば相手が人間では無いと感じるのに一番効果的だし、これくらいの行為をしないと自覚しないほど地球人の感覚は鈍っていた。青葉がミラさんを夢中で抱いた後に我に返って感じた違和感は現実のものであった。
青葉は違和感を確かめるようにミラの肌を触った。肌触りがオカシイ!肌を頭の方から撫でると人間より少し滑らかだが…逆から撫でるとザラザラしていた。この手に触られると非常に気持ちいいが…それで良しとするほど青葉もボケてはいなかった。この違和感で様々な事柄が一つのピースとなってパズルのように組み合わさり、一つの答えを導き出していった。
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青葉に悪寒が走り、自らの考えの恐ろしさに恐怖せざるおえなかった。
「どうしたの?そんなに怖いこと?」
青葉の考えを見透かしたようにミラさんが尋ねてきた。
「いや、宇宙人っているんだな…と思って…」
半端放心状態の青葉を見てミラさんが笑った。
「怖いなら逃げてもいいんだよ?でも…私は貴方のことが好き!文化や多少の構造の違いなんて重要なことでは無いと私は思っている。」
諭すようにミラさんは青葉に言葉を投げかけてきた。
「多少?本当のことを教えて欲しい…」
青葉の言葉にミラさんは試すように青葉を見た後に必要だと思われる違いを説明し始めた。
「簡単に言えば私は海の中を自由に泳げて呼吸をすることが出来る、骨の強度は地球人の強度と比べること事態が無意味なほど違いがあり、筋力を含む全ての構成物質が地球人とは異なる。まぁDNAは言うほど離れていないとは思う」
あまりに現実離れした回答に驚くと同時に新たな疑問が浮かぶ
「DNAが離れていない?」
「そう、知的生命体、人型の生命は同じ部分を持っているし、何よりもアルカンディア人と地球人は密接な繋がりがあるから地球人が思うほどアルカンディア人は地球人を差別していない。むしろ畏敬の念すら抱いている。」
これは嘘偽りの無い真実であった。現にミラは熱烈な地球信奉者で地球のことが大好きで幼少の頃から今まで地球のことを調べて研究していたほどであった。つまり地球オタクである。地球オタクであるミラは地球に行くことになる今回の任務を狙っていたし、あわよくば地球人と結婚したいと考えていた。(特に日本人)
「それで貴方は、どうするの?」
青葉は、いろいろ考えたが…答えは一つしか無かった。『こんな美しい女性と仲良くなれる機会なんて今後一生無い!!』という思いもあったが…一番強く抱いた思いは『人生が変わり、勝ち組への道が開けた!』という思いの方が強かった。それに地球何て広い宇宙では特別な星では無いのだろうと青葉は常々思っていた。
「地球は皆平等、自由で豊かな暮らしが理想と言いながら決して現実は理想に近づくことは無かった。そのことを考えれば僕は地球人を軽蔑している。それに僕は宇宙が好きでスペースノイドの方が正しいと思っている。この考えを現実の宇宙人を目にしたからといって変えるつもりは無い!」
思っていたよりも青葉が強い思いを抱いていることにミラさんは驚き改めて青葉に惚れてしまう。だが、それでもミラさんは青葉を試す言葉を投げかけた。
「日本を滅ぼしても?」
現実的で残酷な質問であった。避けては通れない道
「僕は日本人であることを捨てるつもりは無いが地球人が皆平等で同じ仲間だとは思わない、同じ仲間であるのであれば地球は統一されているはずだし、ここまで不平等な社会にはならなかったと思う、不平等であることを実力主義の結果だと考える地球人類の考え方を僕は肯定するつもりはない。」
同じ地球に住んでるから!と偽善者は言うが…現実を言えば国同士の利害が世界を左右しており、偽善に騙されて自国の利益を奪われた方が悪いという考え方が根底にあるのが地球の社会と言える。それ以前に同じ国の中ですら実際は纏まっておらず、国も企業も利益のためなら多くの人々を苦しめても良いという考えが滲み出ている。それに対して一般庶民が自衛のために自己を守ろうとすると様々なレッテルを張るのが当然のように横行している。このような社会においては真面目に立派な人間を演じつつ自己利益を追求した人間の方が得ということになり、弱者は増え続け、治安は悪くなり、人々の心は纏まらない、人々の心が纏まっていない国家がマトモに戦争をしようとしても出来るはずが無い、今の状況を考えれば日本は宇宙人と戦争するなど不可能である。
「日本がミラさん達と戦争しても勝てない気がする、だから僕は日本を存続させることを第一に考えたい。」
地球は宇宙の脅威に完全に無頓着でも無ければ監視をしていない訳では無い。むしろ最新の科学技術で宇宙は常に監視されているし、研究されている。にもかかわらずミラさん達が地球の人々に気付かれずに地球に来れるのはミラさん達が地球の科学を上回る存在であるということを証明していると青葉は考えた。
「ミラさんが地球で活動できるのを支援する代わりに出来る限り日本が有利になれるように協力して欲しい」
「ええ、もちろん。私も地球が好きだし、日本は特に好きよ!」
青葉はよりミラさんの話を深く聞くことにした。
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