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エレガス・ウルム戦役

大戦争!!圧倒的な大戦争を!!

 何故?敵はいきなり攻撃を仕掛けて来たのか謎である?情報部が敵に偽情報でも流したのだろうか?

情報部が仕掛けたにしては大規模だし、一歩間違えれば洒落にならない戦力であった。練度はともかくとして装備が優れていたように見られるところからも敵は戦争をした時にエレガスの基地を奇襲攻撃するつもりだったのかも知れない。


 それが何らかの手違いか暴走で間違ったタイミングで仕掛けて来てくれたようである。 来るべき本番の前にエレガスの基地の周辺に武装した敵が潜んでいると分かれば奇襲はされずに済むのでこれは僥倖だと思った。


 しかし、不利な状況であることは変わらないし、敵が練度が低いとはいえ、地上に侮れない戦力がいる以上は作戦を修正せざるをえない。


 ウルムにとっては予想以上に早すぎる開戦とはいえ、間違いなく向こうから仕掛けてくるだろう。僕ならそうすると間違いなく断言できる。



その日、青葉の予想通りにウルム共和国は連合国に宣戦布告をすることとなる。



 さらに902星系にあったウルムの基地はすぐさま駆逐艦『白風』を標的にして攻撃を開始しようとした。だが、彼らが出撃する前に青葉たちの後方に待機していた連合国の艦隊が一斉にウルム側の基地を攻撃し始めたのである。


 幸先は良かった、完全に奇襲であり、今だに準備が完全に整っていなかった基地に対する攻撃は大成功し簡単に落とすことに成功したのである。


ここで青葉が意見書として提出し採用後に手直しされた本作戦の概要を見ていく。


①902星系の確保

②エレガスの人民及びエレガス軍の901、902星系への完全撤退

③ウルム共和国への連合国軍により総攻撃により攻略する。

④『共和国』軍を902星系で向かい打つ


以上が本作戦である。これはかつて古代アテネがアケメネス朝ペルシアに仕掛けたサラミスの開戦と同じ手法である。まさに捨て身の作戦(クレイジーな作戦)だがエレガスを守るには最適だと青葉は考えていた。


 このような手法がまかり通ったのはインノケンティウス元老議員も参謀本部を当てにできない以上は青葉案を押すしかなかったのである。エレガスも本気で正面から『共和国』に勝てるとは考えてもいなかったので焦土作戦に賛成していた。エレガスは数年前から対『共和国』用に最新鋭の兵器の購入と連合国からの軍事顧問や傭兵まで雇って準備をしていた。後は本当に連合国が助けてくれるか?という心配だけだった。


 そういう意味でも青葉案はクレイジーだがエレガス側から見れば自国の能力的に受け入れざるおえない案だったのである。


 作戦開始と共にエレガスは国家の総力を挙げて人民の大輸送を始めた。同時に『共和国』との間にある。海と呼ばれる。惑星の無い空間に機雷を敷設して機雷による防御陣を形成したのである。


 手際が良く彼らは必死だった。何せ相手は奴隷制のある国である。自分たちが奴隷にされるのではないか?と恐怖で頭が一杯であり、ウルムのような奴らに負けてたまるかというプライドがあった。


 これはウルムとの我慢比べである。どちらが先に超大国の支援を受けた上で超大国に攻撃されて落ちるかという争いである。



 青葉にとっても他人ごとではない。もし作戦が失敗したら破産することになる!!

何せ青葉はこの作戦に命だけではなく、全ての財産を掛けていた。足りないお金はミッテラン地球担当大臣に保証人になってもらってまでして借りている。


 借りたお金は輸送船の購入代金に消えていた。輸送船はエレガスに貸与という形で送っていた。敗北すれば金銭的にも終わりである。まさに博打である。大博打だ!!


『共和国』は連合国によるウルム攻撃は共和制への攻撃であるとして戦争を正当化し、連合国に宣戦布告をした。



『共和国』軍の大戦力が迫っていた。


総兵力27億人(人口4700億人)


戦艦27隻

各種巡洋艦123隻

駆逐艦3000隻


という大戦力である。


これをエレガスに送ろうというのだから驚きである。


対するエレガス+エレガス方面連合国軍


エレガス


総兵力2億7000万人(人口7億人)


戦艦7隻

各種巡洋艦32隻

駆逐艦270隻


エレガス方面連合国軍


初期兵力3億人+2億人


戦艦12隻

各種巡洋艦40隻

駆逐艦1700隻


である。


ウルム共和国軍


総兵力5億人(人口15億人)


戦艦6隻

各種巡洋艦13隻

駆逐艦23隻


ウルム方面連合国軍


総兵力15億人(非参戦国を除く連合国:人口2700億人)※含んでも3300億人くらい


戦艦42隻

各種巡洋艦232隻

駆逐艦4600隻


 まず『共和国』軍は海を越えなければ行けなかった。超えるためにエレガスが設置した機雷群を抜けるのだが…力押しで抜ける選択をした。つまり軍船による砲撃で機雷を攻撃して破壊する作戦である。


 これは凄まじく弾薬を消費するが時間短縮にはなった。


 機雷を排除した場所を一点突破する形で『共和国』軍はエレガス領に入った。


 彼らは首都に直ぐには着かず、やはり機雷にエレガス領に入ってからも悩まされた。そして首都に到着すると焦土作戦で食料や燃料を保管したり、製造する施設は全て破壊されていた。


「うああああああああ」「くるならこいいいいいいいいいいいい」


みたいに奇声を上げている一団がエレガスの首都にいた。彼らは愚かにも疎開するのを拒んだ少数派である。


「艦砲射撃用意」


無慈悲な艦隊司令の言葉と共に攻撃が始まった。


「ウテー」


簡単に奇声を上げる連中は吹き飛んで死んでいった。



その後、後続を待つが中々来ずに無駄に時間がたった。補給も焦土作戦の影響で難しく

当初予定したよりも困難な状況に立たされることとなったのである。


「報告いたします!!偵察艇が敵を発見いたしました。」


「何!!それは本当か!!」


「はい、閣下」


「してどこか?」


「902星系にエレガス軍と連合国軍が駐留しているのを確認しました。」


 司令官は考える。要塞化されていて攻略困難な901星系では無く、敵は守りの薄い902星系にいる。

これは絶好のチャンスである。少しでも早く敵を撃滅し、ウルムとの補給路を確保する必要がある。


「全軍に告ぐ、これより我々は902星系へ攻撃をするべく、進軍する!!」




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