32 家が生きてるかもしれない件
何とか車椅子がガタガタしまくったが家に無事に帰って来た…やっぱり家が一番安心するなぁ。
さて、ここで問題が発生。
どうやって二階に運べばいいんだろう?
背負っていくのは無理ッス、どう考えても私が先に潰れる…あの亀に拐われたお姫様を助けにいくゲームの序盤の敵キャラのキノコのように…。
くそっ…体が縮んでなければっ。
あの蝶ネクタイの眼鏡の少年も、こんな気持ちたったのか…夢の国の絶叫マシーンも乗れやしない。
リビングのソファーに寝かす…いや、流石にあの場所では眠らせなくない…ご飯を食べるスペースが無くなる。
えっ?
寝る部屋で食べればいいじゃん?
えっ…ご飯の臭いとか部屋に染み付いたりしそう…それに騒げないもん。
「んーっ」
この階段がスロープみたいになればな…あっ、でもスロープの角度が急激に傾いてると二階に上れないや。
シュンッ!
「ふえっ?」
『あっ』
皆さん…お分かり頂けただろうか?(某呪いのDVDナレーション風)
普通の階段だった場所が何と片面がスロープに…しかも電動で上まで運んでくれるアレ付きだ。
この家…もしかして生きてる?
私の要望に清く答えてくれる魔法の家…。
いや、嬉しいけど絶対人間が駄目になる。
ま、まあ、今回は場合が場合だもんね…この魔法の家に感謝して使わせて貰おう、ありがたやありがたや。
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取り敢えず、フロムさんと私の部屋から遠ざけて一番奥の部屋に寝かせる事にした。
昨日何となくベットに凝ったのが吉と出た。
私が気に入らなかったベットだけど、本当ならベットにすら寝れなかったかも知れないから文句言われる筋合いはないよね。
設置してあるベットに、真っ黒助を転がし適当に布団を欠ける。
『起きない…よね?』
「んー、多分ね」
何か精霊さん心配そうだな…そだ、昨日の花火でも床に転がして置こう。
魔除けのスキルが確か付いてた筈だから、もしも何かあったときに役立つよね。
「ふふっ…」
嫌がらせで床一面にばらまいて置こう…私たちを不安がらせた罰だ!
あっ、でも人間には効果がないか…いや、気がつかず花火で滑って転ぶ方を期待しよう。
「んっ…」
あ、寝返りうったヤバい…このままこの部屋にいると真っ黒助が起きるかもしれない。
とりま、一旦部屋を出て…っと。
「…あっ」
『んー?どうしたのユーリ?』
別にこんな面倒くさい事しなくても、フロムさんに任せれば簡単に終わったんじゃないの?
「ねねっ、どうしてフロムさんじゃなくて私に相談したの?」
取り敢えず真っ黒助の部屋の前で、会話すると起こす可能性があるので移動する。
『…フロム様ね、昨日何だか疲れた顔してたのー』
疲れた顔…そっか、精霊さんなりの気遣いか。
ならしょうがない、疲れている人を無理矢理起こすなんて行為…私には絶対出来ない、しかも上司なら尚更。
その後…精霊だけど一応生きているか確認しに行くと、布団を見事にしたに蹴って眠っているフロムさんを目撃…安心してください、生きてますよ。
何故か、寝ているフロムさんの眉間にシワが刻まれている…魘されてる…のかな?
いや…もしかしたら寒いのかもしれない。
風邪引くと悪いから一応布団をかけ直したけど…何か私がお母さんみたい。
頭を少し撫でると、自然と魘されているのが止まり柔らかに微笑んだ…因みに私はロリに興味はありません。
さて、やることもやったし…朝御飯を食べたら今後の作戦でも練ろうか。
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