30 完璧なフラグに遭遇した件
ペースが遅くなり誠に申し訳ありません…(汗)
『あれだよっ、ユーリ!』
凄い速さで走って5分弱…その早さを例えるなら、親が豚になってお風呂屋で働くお話の序盤の龍の少年と走る速度よりも速い。
多分靴のお陰で息切れしないんだと思う……うん、グッジョブ。
「ん?…あれって……あの黒いの?」
三メートルぐらい先に黒い何かが落ちている。
何だろう…あれ…モンスター?それともゴミ?
自然とアイテムボックスを開き、銃を適当に1つ取り出しそろりそろりと近寄る。
この場で歌を歌って自分の居場所を、教える様な間抜けな行為を私がするわけない、うん。
『ユーリその手のそれなーに?』
「…ん?これ?」
手に取った銃…適当に取ったので、良く見ていなく改めて見る。
「これは…」
あれだ…AMUだ。
アルマーコードFで主人公が使ってるヤツだ…賞金稼ぎの女の子が使ってるヤツは小さかったから一目瞭然。
うわぁ…な、懐かしい。
このゲームさ…小学生の頃に、親が何故か部屋暗くしてやってたゲームなんだよね。
確か、その時やってたヤツはリメイク版で…その頃に比べてグラフィックが綺麗で、滅茶苦茶印象に残ってる。
ゲームロード後に流れるムービー何て何十…いや、何百回見た事やら……あれ本当に中毒性があったわ…。
登場キャラクターも滅茶苦茶好きだな…滅んだお城の騎士や襲撃を受けたお城のお姫様…武器と異常な程シンクロ率が高い少年…。
敵側のだと、お茶の間のアイドル目指してるアレとか…鎌を使う赤いあの女の人…ふふふっ、思い出しただけで笑いが止まらなくなる。
一回沼から抜け出せたと思ったら、見事にその後またはまってさ…裏面とか裏ボスとか…キャラクターとか集めとか、バグとか全て試したな。
使ってにやけたバグでさ、コントローラ2つ用意してちょいといじると、通常一人しかいない筈のキャラが二人、三人と増える驚きのバグがあった。
けど…このバグの恐ろしい所は、出先でコントローラが1つしかなかった場合、キャラチェンが出来ず回復とか脱出が出来なくなるという恐ろしい状態に陥ってしまう。
あれは本当に困った…お祖母ちゃんの家に行ったときにキャラ直さないでセーブしてたから、そこで手詰まり…あれは一生の不覚だ。
あー、久しぶりにブルーメラン戦の格好いいBGMが聞きたくなってきた……ジークフリーズ戦のBGMもいいな…。
『ねぇ、ユーリっ!』
「えっ…あっ……何話してたっけ?」
銃を取り出した前の記憶がない…プチ記憶喪失だ。
『むー』
「あはは……ごめんね」
頬を膨らます精霊さん…ひ、冷や汗が止まらない。
「ん"………」
「ひっ!?」
黒いモノが動いた!?
クマ!?
また、森のクマが出たのっ!?
「いやぁぁぁあ!!!」
『ちょっ…ユーリ!おいていかないで!!』
完全にパニックになり、逆方向に逃げる。
ここまでクマがトラウマになってるとは……思わず涙が出る…昔からびびりだけど、体が小さくなってからびびりに拍車がかかってる気がする。
『ユーリ!止まって!』
「むぎゅっ」
前に回り込んだ精霊さんが、顔にへばりついた…変な声が出たけどそれで何とか冷静になる。
『…落ち着いた?』
「うん…」
よく考えてみたら、声がしたんだから動物じゃない…うん、クマじゃないのがわかっただけでも心が軽くなる。
「人間…なのかな?」
さっきのモノがあった場所に恐る恐る戻る…見た所起きている様子はない。
『鑑定してみたらー?』
「あっ…そうだね!何で気がつかなかったんだろう…」
そうだよ、黒アレを見たときに最初っから鑑定してればクマなんて連想しなくて済んだんだよ。
じゃあ、距離をおいて鑑定しましよー!
『 $€₩*&%△ 』状態:気絶
%$+%.? 、72時$*以内に復△%%※▼₩す
《熟練度が一定に達したため スキル「鑑定Lv5」を習得しました》
あっ、スキル上がった。
「文字ぼけしてる…何だろうコレ」
『何だろう…人間なのかな?』
近寄ってみる…変な人じゃありません様に、変な人じゃありません様に。
お経の様に唱える、始めての人が変態とか嫌だもんね…さっきモソモソ動いたから服から出た顔が見える…あれ、黒髪?
子供…いや、今の私の方が子供だね……私より明らかに大きい、けれど翔太よりは大きくない。
『黒髪っ!?』
おや、精霊さんの知り合いかい?
…それにしては顔が劇画タッチになってる。
『ユーリ、ユーリ黒髪だよ!逃げなきゃ!』
「え?どうして?」
『魔王だよ!黒髪と黒の瞳は魔王の印なんだよ!』
……あ、これフラグだ。
目の前の青年を見て血の気が引いていった。
個人的な趣味丸出しですね…スミマセン。
今回のゲームの内容も分かる人はわかりますw
因みに私は、鎌を持った女の人とウェイトレスさん押しです。
このゲームの話したくても、同年代で知ってる人なかなかいないんですよね…。




