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27 お祝いといえば花火な件

あれから頭の上の精霊さんと相談した結果…森の中で花火をやるなど自殺行為だという意見が出たため、"火を使わない花火"に挑戦してみようという結論に到った。


それでさ…火を使わない花火ってさ…最早花火って言わないよね?


ま、まあ…細かい所は気にすると楽しめなくなるよね。


そう、此処はファンタジーの世界だもん…火を使わない花火の1つや2つ簡単に作れなくてどうする。


それじゃあ、イメージとMPのごり押しで作ってみよう…起動せよっ、私の中2脳!


「~♪」


そうだな…大きさは4号玉くらいで……色は……あれ?普通の花火のあの色って何て名前の色だろう…シルバーかな?…シルバーって魔除けの効果ありそうだね、


彗星よりもパーっとするためにもかなり多めにMPを込めてっと…おっと、いけないいけない消音のスキルも付属しておかないと。


次は…飛ぶ仕組み、これは風魔法を外側にコーティングすればいいとこまで飛ぶ筈、念入りに少し多めにMPを込めておこう。


後は…特にないね。


完成したら自動的に不備とかがあったら改善されるからっと。


「………っと」


歌い終わり目を開く…既にお馴染みとなった空中で浮く完成したモノ。


「これが花火…じゃなくって、花火モドキか」


大きさは見た感じ12~3センチくらいの大きさで、普通の花火では導線があるであろう場所には小さく魔方陣が描かれている。


ちゃんとスキルついてるかな…?



『ハイリヒブルーメ』


聖なる光を纏った光の花

使用者に害を及ぼすであろう者に

裁きの鉄槌を下すこともあるという


《付属スキル》


「無音」「光属性」「闇属性無効」「魔除け」

「範囲攻撃」「風属性付属」「自動還元」



……これって、本当にお祝い事で打ち上げていいの?


「ねねっ、これって打ち上げていいと思う?」


『んー?』


ウィンドウを表示させ、頭の上に乗ってる空気だった子に聞いてみる…普通は駄目だって言うと思うけど…。


『わぁー…凄い光とマナだね』


えっ?

そんなに凄いの?


鑑定では数値とか表示されないから、細かいところとか全然分からないんだけど…。


『これを打ち上げるなら、フロム様に頼んで森の回りに認識阻害の魔法をかけてもらえば大丈夫だと思うよ』


「そっか、ありがとうね」


『うんー』


そうだった…フロムさん水の精霊だもんね。


水とかの屈折で、外から見えなくするなんて容易い筈…最近はカレー好きの合法ロリが固定しつつあったから本当は凄い精霊なの忘れてた。



問題は解決したし…次は手持ち花火かな…?


あっ、手持ち花火モドキだったね。

さっきの用量でやれば簡単に出来るかな?


「~♪」


手持ち花火モドキ…光は固定で、属性を少し混ぜて色でも出してみようか。


………よしっ!


目を開いて確認、目の前に4本の花火モドキ。



『ウィンドブルーメ』


風の力を纏った光の花


《付属スキル》


「風属性」「消音」「自動還元」




ウィンドブルーメ…って事は多分ブルーメってのが花ってことでウィンドがその花の名前だね。


他のも鑑定で見てみたらほとんど一緒…ただ属性が違うだけといういたって普通だった。


後はこれを量産するだけ…うわっ、面倒くさい。


ドラざえもんの秘密道具の魔法の鏡が欲しいなー…でも、生産でそういうの作れなかったし…。


やっぱり歌か…何かそれらしき歌って…。


「あー、わからないっ」


思わず草むらに転がる…そしてごろごろする。


ゴツッ


「いたっ…」


ポケットに入ってしまったさっきの花火玉が、骨盤に当り痛い……。


…ん?

ポケット…?


「…っ!?」


閃きガバリと起き上がる…子供の頃にポケットの中のお菓子が叩くと増えていく歌を覚えている。


もしかしたら、もしかするかもしれない。


「~♪」


もう片方のポケットにさっきの4本の花火を突っ込み叩きまくる…粉々になるかもしれないくらいに。


すると。


《熟練度が一定に達しました スキル『ポケットの歌』を習得しました》


やっぱりっ!


ふふっ、やっぱり私って天才なんじゃないかなぁ~、こんな発想なんて普通の人には多分ないと思うよ?


ユーリのドヤ顔を精霊が戸惑った顔で見る。


その後、叩き過ぎて溢れて出る花火の本数に現実に戻されあたふたするユーリであった。




ユーリは大事な事を忘れています。

好きに勝手にスキルを作れる事を…。

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