22 カレーを食べるときにアレの話をする件
顔文字が出ますご注意を。
暗くなって更に人気のなくなった森。
その森には危険な猛獣が至るところにいる。
『旨いではないかっ!』
が、そんな恐ろしい森に可愛い声が響く。
「だから言ってたじゃないですか…」
美味しそうにカレーを食べるフロムさんを見て思わずため息が出てしまう。
確かに新しいスキルを使って食べ物を作ってみた…その前に机と椅子と食器諸々も作ったが。
『し、しかしだな、あの色を見たらとても食べれそうな色はしておらんぞ?』
「ぶっ」
思わず口に含んだカレーを吹きそうになる。
「フロムさん…食事中にそんな事言わないでください」
『う、うむ…すまぬ』
フロムさんは私の言いたい事を察したらしくカレーを黙々と食べ始めた。
私の新しいスキル…それはあの料理番組の名前そのまんまの1分クッキングというスキルである。
食べた事のある食べ物ならMPのごり押しで作れるという優れものなんだよっ!
このスキルがあれば、焼き肉もお寿司もケーキも何でも食べ放題なのだっ!
ゆ、夢が広がる…そして食料問題も解決なのだ!
『おかわりじゃ!』
「あっ…はい」
ニヤニヤしているとフロムさんが二杯目を所望。
「~♪」
カレーライスを想像する…1分が経つと空中にカレーライスが出現する。
「どうぞ」
と、言ったが言う前に食べられる…下級精霊は私から流れてるマナがご飯の様な物だと言ってたけど…もしかしてフロムさん…食べ物の味を覚えてしまったかな?
まあ、いいや。
カレーを食べ終わったので、立ち上がる。
『む?何処に行くのじゃ?』
カレーを口に付けているフロムさんが不思議そうな顔をした。
「寝る場所を探そうかと思いまして」
『おお、そうか…』
泉から少しだけ離れた広い場所に行く。
「………フロムさーん!この広い場所使ってもいいですかー!」
大声でフロムさんに問いかける…もしも使っていいなら実験ついでに"あれ"を作ってみよう。
『むー?燃やしたり切ったりしない限りは好きに使ってもいいぞ』
「わかりましたー!」
よし、了解は得た。
此処からは私のターンさ。
私はこれからする事を考えて、一人気色悪くにやける。
「~♪」
生産の歌を歌い始める。
想像するのは普通の大きさ。
色は焦げ茶色と白色…小さき頃の夢だ。
自分だけのあれが子供の頃からの夢…デザインはとにかくシンプル、けれど丈夫に。
……あれ?なんだか力が抜けてきた。
寒く………眠…い。
「…♪………」
眠いながらも何とか歌い終える…すると目の前に一戸建ての家が出現した!
「やっ…た……夢の…マイ…ホ…ム」
バタッ
『( ; ゜Д゜)!?』
MP切れを起こしたユーリを見てフロムはぎょっとする。
この後、フロムや精霊がてんやわんやになったのは言うまでもなかったのであった。




