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NEO Ragnarok(ネオ ラグナロク)  作者: やみのゆい
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第15章-それぞれの-

「あ、あんた達ィ!?なななな、何してんのよ!!!」

「何って?もちろん、ナニですが」

「やかましいわよっ!」

頬を赤らめる麗奈と冷静に対処するアテナ

いや、もはやこれを対処と言っていいのかわからないがさっきから体勢が全く変わらないまま口論が繰り広げられている。

「ってかあんたいい加減そこから離れなさいよ、お兄ちゃんも何か言いなさいよね!」

「何って、ナニだけど」

「やかましいって言ってるでしょ!」

思い通りに行かないのか、その場に地団駄を踏む麗奈。

思い通りになってたまるものか・・・っと趣旨がずれてしまったが仕方ない。

とりあえず説明しないとなぁ

「とりあえず、これどういう事なのよっ!」

「それはですね私が・・・」

「お前は黙ってろこの変神」

「なっ・・・!?変神ってなんですか!変神って!神を変人呼ばわりしないでくださいよぉお!!!」

涙と鼻水を流しながら一生懸命縋るように迫る。

「うおっ、やめろ!鼻水!鼻水塗りたくるなよっ!」

気づいたらアテナは袖に顔を擦り付け、鼻水をぬぐってくる。

なんだこいつタチ悪すぎだろ!

さっきみたいに色気ムンムンで大人びいたり、真剣になったり、子供みたいに泣きじゃくったり・・・本当に何なんだこいつは・・・。

矛人はそう思いながらも金色になびく自分の金髪をおでこからかきあげる。

とりあえず話が進まなくなるから無視しよう。そうだ、無視だ。

「無視しないでくださいよぉ!矛人さぁん!」

「まあ、これはそうだな。俺がついさっき目覚めると青い変な塊が視界に映ってな?」

「それとこれが何の関係にあるのよ・・・」

「まあ、そうジト目で睨むな。」

「矛人さぁん!!」

「うるさい・・・!」

「はぅっ!?」

矛人から予想外のチョップを受け頭を抑えているアテナ。

はぁ、とため息をついて話の続きをする。

「まあ、それでここまで運んで上げたんだから感謝の形として撫でたら許してやるっておどされてな?」

「ちょっと矛人さん!?改造してません!?私に全部擦り付けてません!?」

必死に訴えるアテナだがそれを無視して話す矛人。

「矛人さんの鬼ぃ!!!!!鬼畜!!!」

「やかましいわ」

「はぅぅっ!?」

話を早く終わらせなくちゃならない、これは致し方ない犠牲だ。

「まあ、そういうわけでこうなりました」

「どうなったのよ結局!」


きちんと理由を話した矛人はアテナと共に小一時間正座をさせられ説教をくらいましたとさ。



一方その頃同時刻、聖音は悩んでいた。


「どうしましょうか・・・」

「グルル・・・」

ニーズヘックを召喚しその隣で体育座りをしながらその膝に頭を落とす。

聖音は先日の戦いで何も活躍ができなかったことを悔いていた。

そしてただただ動けず兄さん、矛人の戦いを見ているだけだった。

「私は何もできませんでした・・・はぁ・・・どうしたらお役にたてるのでしょうか。」

「グルゥ!ガル、ガルルガ!」

ニーズヘックは聖音に元気を出してと言っているが聖音はそれでも落ち込んでいる。そして落ち込んでるのを見てニーズへックも落ち込む。

聖音がいるのは二階のお城のホール、そして少し大きめなソファーに体育座りをしていた。

そのためたまーに誰かが通るのだが・・・

「うおなんじゃ!?え、何じゃでか!?」

それがゼウスであった。


「なんだニーズへックとお嬢ちゃんかの、辛気臭いのぉ・・・どうかしたのか?」

「えぇ、はいまぁ・・・」

「グルゥ・・・」

ゼウスにも思い当たる節はある、なぜならずっと最初から最後までコアトリクエとの戦いを見ていたからだ。

矛人の有志も、悪くいうと聖音や麗奈の無様な姿もだ・・・

「どうすればいいのでしょうか!教えてください!ゼウスさん!」

「ガル、グルゥガ!!!」

少々涙目になりながら聖音はゼウスに縋る。

しかしゼウスは手を肩に置き、聖音を離し首を横にふる。

「な、なんで・・・!?」

ゼウスは少しためた息をつき、間を開ける。

ゼウスのその姿を見て見捨てられたのではないかと目尻にまた涙を溜める。


ゼウスは真剣な眼差しを聖音に向けた。

聖音は真剣なその表情に何を言われてもいい様覚悟を決め鼻をすすった。それも口をへの字に曲げてだ、余程涙を我慢してるのだろう。

そしてゼウスは聖音に語りかける

「強くなるためには自分の能力をきちんと確認し、知ることが大切なんじゃ。例え腕の筋肉が強くてもそのことを知らなければ宝の持ち腐れじゃろ?その事をよく頭の中に入れておけ」

「で、でも!自分の能力ならきちんと・・・!」

「いいやしていない。」

鋭い口調で聖音を否定する。

「本来お主らは神の力をもっているんじゃ。なら神と対抗できるはずじゃろ?それが出来ていない、だとするときちんと能力を使えてない以外に何がある」

「それは、私が身体能力が兄さんや姉さんよりも低く・・・」

「そんなのは全く関係ないぞ?」

「でも!」

「でもも糞もない、それはただの逃げじゃ」

「私は逃げてません!!」

「じゃあ、なぜあの時逃げた?戦わなかったのか?」

「・・・ッ!?」

あの時とはもちろんコアトリクエとの戦いである。

ゼウスの鋭い言葉が次々に胸に突き刺さる。

かつてこんな辛いことはあっただろうか。

大事な戦いで何も出来ず悔いてそして否定される。

ゼウスの言っていることは的確だ、的確だからそこ胸に突き刺さる。

「悔しかったらワシを見返してみろ。あと一週間とちょっと、どれだけ成長できるかが味噌じゃ」

「・・・・・・はい。」

何もかもが萎えどうでもいいと思い始めたその瞬間ゼウスは思い出したように言い始める。

「あ、そうじゃ。どうやら矛人は修行をするだとか言っていたぞ?もう一人の嬢ちゃんは、確か少しこっちの世界の物質を見てみたいだとかなんとか言ってついさっき準備してたのぉ。お主はどうする?」

萎えたその心に、兄達への対抗心が芽生える。

(自分はこのままでいいのでしょうか・・・違います。今度は逃げるんじゃなく兄さん達と肩を並べて戦いたい、そして兄さんより強くなってドヤっとかましてやりたいです!!)

聖音は心の中で決心を決め、矢のごとく鋭い眼差しでゼウスへ叫ぶ。


「私の、師匠になってください!!!」



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