最終話Magic(魔術)
書いちゃいました。
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「まずは、この世界にある魔術に関する物、歴史、とにかく全てを消してくれ」
俺はいま、魔黒石に多分最後の願いを叶えてもらおうとしている。
「んで、魔術を無かったことにして、その代わりの運命を皆に与えてくれ」
そのあとも俺は魔術に関しての事を願った。
「このぐらいかな」
『ワカッタ』
「あ、待ってくれ。皆から俺の記憶を消してくれ」
『ナゼダ?』
「俺には、あいつらが眩しすぎるんでね」
『イミガワカラナイ』
「まぁ、そうかもな」
『ソレジャア、タベルゾ』
「どうぞ」
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俺は高校の全体が見ることができる崖の上にたっている。
ここの風は気持ちいいな。
桜がまいちり、高校をピンク色に染めている。
多分今は、入学式が始まっている頃だろう。
まさか、望美と秀が付き合うとはな。
「ビックリだ」
『ナニガダ?』
「いや、なんでもない」
『ソウカ』
俺のとなりには魔黒石がいる。
「お前って意外に優しいな」
『ネガイヲカナエタマデダ』
魔黒石は俺の願いの「皆の運命を変えてくれ」を俺にも適用してくれたのだ。だから魔術が無かったら俺は魔黒石に食われてはいないってことになるからな。
「このあとなにすっかな~」
『アイツラニアイニイカナイノカ?』
「いいよ別に」
俺は高校から目を離し、崖から飛び降りた。
頭から真っ逆さまに落ちていく。隣で魔黒石も同じく落ちていた。
「風飛」
風が体を包み、地面の桜の花びらが舞い上がった。俺はその場で浮き、体を回転させながら立ち上がる。
「やっぱり、お前って優しいな」
『ベツニ…』
魔黒石は俺の魔力はなくさないでくれたらしい。何故してくれたのかを聞いても教えてくれない。
「なにしようかな」
『オレニ、エガオヲオシエテクレ』
「………っぷ、意味わかんねぇ」
『ワラウナ』
「悪い悪い、笑顔ね………俺にもわかんねぇ」
『サッキ、オマエラワッタ』
「まぁな、笑顔ってなんだろう?」
『オレニキクナ』
「だよな」
俺たちはあてもなく歩きだす。
せめて、遠くに。
もっと、遠くに。
知らないほど、遠くに。
俺たちはこのあとどこにいくかわからん。
でも、独りじゃない。
「な、魔黒石」
『ナニガダ』
俺は思わず吹き出してしまった。
静かな森のなかで一つの笑い声がこだます。
機械のような笑い声が少しだけ聞こえた。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
これにて、魔術都市の魔術高校の生活は終わりです。
とてもいい経験となりました。読者様ありがとうございました。




