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第23話Strategy Conference(作戦会議)

「望美………」


俺は望美の笑顔が重なった静香先輩の顔を見て泣きながら言った。


「え!?いたの!?如月君!………どうして泣いているの?」

「なんでもねぇよ」


目をぬぐいながら言うと、静香先輩も気をつかってくれたのかこれ以上の質問はしてこなかった。


その後、俺たち三人はテーブルを囲んで作戦会議をすることとなった。


「さて、お父様を止める方法ですが、大きく分けて二つだと思います。一つ目は魔黒石を壊すか取り上げることで、もう一つはお父様を殺す事です。私は前者を優先しますが質問はありませんか?」


静香先輩は俺と龍刃先輩の顔を見て、俺たちが何も言わないので話を続けた。


「決まりですね。しかし、これからが問題なんです。どうやって魔黒石に対抗するかを決めなければいけません」

「対抗って、なにすんだよ」

「私の考えた例ですけど、今のお父様はかなり強くなっていますが、魔黒石に臓器を喰われているから少しずつ体力がなくなっていくわ。何度も戦いを申し込んで、お父様を弱くしていき隙ができたら壊したり、取り上げたりするのよ」

「まずは…俺が行く」


龍刃先輩がいきなり立ち上がりながら言うと、すぐに静香先輩が座るように促した。


「龍刃、この作戦はあくまで例なの。みんなで知恵を出し合って決めたほうがいい作戦ができるよ」

「俺は静香みたいに頭は良くないから、いい作戦なんて思いつかない」

「俺も龍刃先輩と同じです」


俺は手を上げながら言うと、静香先輩は少し戸惑ったあと渋々承諾した。


「分かりました…」

「最初に俺が言ってくる」

「龍刃、みんなで行った方がいいんじゃないの?」

「だめだ、目標は群青さんを弱めていくことだ。三人で行って、全員が返り討ちになれば回復にも時間がかかるし、群青さんにも体を休まされてしまう」


静香先輩は心配そうな顔をしながら龍刃先輩を見送った。


「龍刃先輩はきっと大丈夫だよ」

「よくそんなことが言えるわね、周りの人たちが死んでいくのをこの目で見てきたのよ」


俺は何も言い返せずにただ黙っていた。


「そういえば、如月君。この状況だと貴方が一番おかしくなりそうなのに、どうしたの?」


静香先輩の声が震え始めてるようなきがした。


「俺もさ自分の考えがあんだよ。この考えは成功しないかもしれないし、リスクも高いがこれが一番のいい考えだと思ってるし、望美たちを生き返らせることができる」

「考えってなによ?」

「教えられない」

「なんで?」

「言ったら、静香先輩が止めそうな気がするかから」

「危ないことは許さないわよ。だって―――」

「生徒会長だから、だろ?」


静香先輩が考え込んだ後、俺に言ってきた。


「分かりました、教えなくても結構ですがその時に危ないと判断したら止めます」

「了解了解」


そのあと何も話さず龍刃先輩が帰ってくるのを待っていた。



▽▲▽▲▽



窓から夕日が差し込み部屋を夕日の色に染め上げていき、部屋に影が二つでき体を動かすと一緒に影が動く。


静かな部屋に一つの音が響き渡る。


「龍刃!?」


静香先輩は立ち上がり、走って玄関のほうへと向かって行った。


「良かった………ありがとうございます」


玄関の方から安堵した静香先輩の声とお礼の台詞が聞こえた。奇妙に思い俺も玄関に向かうと、血だらけの龍刃先輩を抱き上げている静香先輩とあのじいさんがいた。


「おぉ、偶然じゃな陰よ」


わざとらしく手を振りながら俺に半袖半ズボンの白髪じいさんが話しかけてきた。


「何回も言うが勘違いだ」

「いやいや、わしの目に狂いは無い」


するといきなりじいさんは俺に抱きついてきた。


「大きくなったのぉ~子供の成長は四百年生きてても驚くのぉ~」

「………四百年!?とうとう生きてる時間もぼけてしまったか」

「わしはぼけてはおらんぞ。そうだ、陰。イフリートは元気にやっとるか?」




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