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氷人形から逃げ切って部屋から出た僕は、ルイザさんを屋敷にある医療室まで運んだ。
そして、ベッドにルイザさんを寝かせた。
…其処までやると、緊張が解けたのか全身の力が抜けた。
ベッドが低いせいで、僕はルイザさんに覆い被さるように倒れてしまった。
すると、ルイザさんの頬が真っ赤に染まっているのが目に入った。
顔がくっつきそうな程の至近距離にルイザさんがいる。
「えっ、あっあのヒビヤ様…?」
僕は急いで立ち上がろうとした…のだが、全く身体が動かない。
「はぁ、はぁ…すいません。身体が、勝手に…」
身体の力が抜け勝手に倒れてしまった。という言葉も頭が回らず上手く喋ることができなかった。
「勝手にっ…?!それって…そういうこと、ですよね…?」
目を逸らしながら、彼女は呟く。
聞いた通り、どうやらルイザさんには伝わったようだ。
変に誤解されないで良かった…。
しかし、顔が熱いな…。熱かもしれない。
「病気に…なったのかも、しれない」
「病気?それって、……!?」
彼女も、熱かもしれないと思ったのだろうか。
何かに気がついた様子だ。
「今すぐ…直…したい…」
思わず、本音が口から出る。
熱が治ったら、この身体の重さからも解放されるだろうからね。
「今すぐ…!?そっそれはちょっと、心構えが…」
ルイザさんが何と言っていたかよくわからなかったけど、熱を直したいことを否定されている感じがあるな…。
「駄目…なのか?」
僕は、そう囁いた。
「えっえっと、いやあのー…いいですよ、、、」
彼女は何故だか慌てて、僕の問いに答える。
そして、目を閉じた。もう眠るのだろうか…?
僕もそろそろ立ち上がらないと…。
そう思って力を入れたのだが…立ち上がろうと少し浮かしただけで、力は抜け更に倒れててしまった。
そして、元々近かったルイザさんとの顔が更に近くなり、彼女の唇を奪ってしまう結果となった。
──────
ベッドに横たわった私に、ヒビヤ様は倒れるように覆い被さって来ました。
彼の顔は、真っ赤に染まっています。
顔がくっつきそうな程の至近距離にヒビヤ様の顔があります。
「えっ、あっあのヒビヤ様…?」
思わず私はヒビヤ様に問いかけました。
「はぁ、はぁ…すいません。身体が、勝手に…」
「勝手にっ…?!」
つまり、それは…今まで抑えていた感情が爆発して歯止めが利かなくなったってことですか!?
「それって…そういうこと、ですよね…?」
目を逸らしながら、私は呟きました。
彼の顔を、見ていられなかったのです。
彼の反応をみる限り、どうやら私の考えている通りみたいです…。
でも、ヒビヤ様が私のことをずっと思っていたなんて…。
心が熱いな…。もしかして…これが、恋なのかもしれない。
「病気に…なったのかも、しれない」
「病気?それって、……!?」
それって、恋の病!?
「今すぐ…したい…」
今、ヒビヤ様はなんて言ったのだろう。
今すぐ、したい……今すぐ…
まさか、『今すぐキスをしたい…』!?
「今すぐ…!?そっそれはちょっと、心構えが…」
そんな私なんて今ヒビヤ様の思いに気がついたばかりなのにそんな今すぐに、キ、キスだなんて…
「駄目…なのか?」
彼は、そう囁いた。
その瞬間、頭が真っ白になった。
「えっえっと、いやあのー…いいですよ、、、」
私は良く回らない頭で、ヒビヤ様の問いに答える。
そして、目を閉じた。
そして、彼は元々近付いていた顔を更に近くに寄せ、私の唇を奪った。
どうも、作者の白いチョコです。
今回の話ですが、砂糖のみで構成されたかのように甘々な展開になりました。
最近シリアスばっか書いてた反動だと思うんですけど…。
当初予定していた五倍位の甘さかつ文字数で、僕は書いていて練乳を飲んでいる気分になりました。
なので、今回は文字数少なめです。
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