プロローグ
静かな部屋の中。
暖かな光が窓から差し込んでくる。
…深い微睡みの中から意識が浮かび上がっていき、俺は目を覚ました。
「ん…ここどこだ…?」
頭がぼんやりとしていて、まるで霧がかかっているかのように何も思い出せない。
昨日は何があったんだっけ…。
ベッドから鏡の前に移動し、自分の顔を見つめる。
「……あ」
全て、思い出した。
無惨な記憶が頭の中を駆け巡り、全身の力がフッと消え失せた。
口から言葉を成していない声が漏れ出る。
部屋の静けさがその嗚咽を際だたせた。
しばらくして、部屋の外からコツコツと足音が響いてくるのが聞こえ出した。
誰かが来る…!
体中に駆け巡る恐怖に突き動かされたように、俺はすぐさま部屋の鍵を閉めた。
そして、ベッドに潜りうずくまった。
───
──
─
サクラ様が倒れられてから三日。
今日も私は佐倉様の看病のため部屋に向かっています。
サクラ様はダンジョンから帰ってこられてから、ずっと意識が戻っていないのです。
ワタナベ様の為にも今日こそ目を覚まして欲しいものですが。
そんな風に思いながら、私はサクラ様の部屋のドアを開けました。
いいえ、開けようとしました。
「…!」
ですが、ドアには鍵が掛かっていました。
「まさか…!」
サクラ様が起きたのでは。そんな思考が頭に浮かび上がる。
…私は部屋の鍵を取りに走りました。
お久しぶりです!白いチョコでございます!
さて、ということで今回から2章が始まりました!
いつまにか章が振ってあるのは気にしないでください。




