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再会初恋~絶対オトす~  作者: 阿衣真衣


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さっそく行こうか

―涼子Side


成人式翌日。早速暁翔から連絡が来た。

〈火曜日休みなんだけど、飲みに行ける?〉

(マジで誘うか…しかも、昨日の今日で)

〈火曜日は大学〉

〈じゃあ、終わったら行こ〉

〈その日は、友だちと夕飯食べる約束してるから〉

(これで諦めるでしょ)


そう思っていると、予想外な返信が来た。

〈その友だちも一緒で良いよ。だから行こ〉

(何それ……)




―暁翔(あきと)Side


〈友だちも、急に知らない人来たら困るだろうから、また別の日に。それじゃ〉

「…俺のこと断るための嘘じゃないよな」

返信を見ながら、一人でボソッと呟く。 

(それなら…)




―涼子Side


「涼子! ご飯行こ~」

今日はバイトも休みなので、凜とファミレスへ。

お互い、それぞれの成人式の話で盛り上がってると何やら門の辺りがキャーキャー騒がしい…

(ちょっと待って… この感じ、なんか見覚えが…)


「みんな、あんなに門の前に集まってどうしたんだろう?」

不思議そうに覗き込もうとする凜の腕を掴む。

「凜さん、ちょっと待って…。お願いがあるんだけど、先に門出てもらっていい? 

 それでもし……もし、門の所に赤い髪の男がいたらラインして。ダッシュで門出るから」


「いいけど……もしかして知り合い?」

「かもしれないし、そうじゃないかもしれない」

いきなりこんなこと言われて戸惑った顔をしてたけど、私のお願いした通り先に門を出てラインをくれた。


〈赤い髪の男の人だったよ〉

(やっぱりかー…マジで何がしたいの!? でも、そうと分かれば…)

人だかりは門の右側に集中している。私が向かうのは左側。

(よっしゃ、もらった!)

全力疾走で門を目指して走る―


トン

(? 何かに当たった? …もしかして人にぶつかってしまった!?)

「すいま―」

慌てて顔を上げると、そこには一昨日会った赤い髪の男がニコニコ笑って立っていた。




―暁翔Side


「走ったら危ないだろ~。ぶつかったのが俺でよかったけど」

(まあ、知ってて向かったけど)

それにしても、門から見てたけど面白かったなぁ。

でも、そこまでして俺から逃げようとするのは面白くない。

逃げられないように腕を掴む。


腕を掴まれて驚きながらブンブンと振り回し解こうとする涼子。

女子の割に力あるから、油断したらマジで取れそう…。

痛くならないように、でも解かれないような絶妙な力加減で手首を掴み直す。



―涼子Side


「……な…なんでここに…」

「涼子がここの学校行ってるっ聞いたから」

(だからって、来る意味ある!?…あっ!凜は…? ん?何かニヤニヤしてる?)

掴まれている手首を指さし、『た・す・け・て!』と大きく口を動かす。

こんだけわかりやすい、助けてアピールはないだろ。


それなのに、「…ん?」ととぼけるように微笑みながら首を傾げる友人。

(絶対、わかってるでしょ! しかたない、ここは自力で抜け出すか…)

「あの、暁翔? 離してくれない?

 私、行かないと行けない所があるんだよね…」

(周りも見てるし、早く離せ~)


「じゃ、ご飯行こ?」

「それは断ったよね」

「友だちの許可が取れればいい?」

「?」

私の手首を掴んだまま、凜の元へ歩く暁翔。


「涼子の友だち?」

「はい」

「俺も一緒にご飯行っていい?」

(だと思ったー…。 断って~。 凜も知らない人と一緒は気まずいでしょ?)

念を送るように視線を送る。


私の顔を見て大きく頷いたから、通じた~と思ったのは、一瞬だった。

「いいですよ」

「凜さん!?」

「ありがと。それじゃ、車で来てるから乗って?」

「わぁーい ありがとうございます」

暁翔に掴まれたまま歩く私の後ろを、ルンルンで付いてくる凜。


(こうなったら仕方ない。一回行ければ、もう誘ってこないでしょ)

「なんか、巻き込んじゃってごめんね」

「ううん。楽しそうだし」

(強…。まあ、嫌がってる訳ではないから、いい……のかな?)


「さ、涼子はこっちね。 お友達は後ろ乗ってくれる?」

そう言って助手席を開ける暁翔。

「私も凜と一緒に…」

「隣、埋まってるよ?」

凜は「ほら」というように、後部座席を私に見せてくる。

運転手側の後部座席には荷物が積まれていた。




―暁翔Side


「ごめんね。俺の荷物があって窮屈かもしれないけど」

「全然。窮屈じゃないですよ」

(後部座席に荷物載せてて正解だったな)

しぶしぶ助手席に乗る涼子。

「「よろしくお願いします」」

「オッケー」

「安全運転でね」

「もちろん」


二人がよく行くファミレスに着き、注文を済ませた。

二人は先にドリンクバーへ。

何話してるかは分かんないけど、涼子が揶揄われている気がする。

「ありがと。次どうぞ」

「友だちは?」

「彼氏から電話来たから外で話してる」

「そっか。じゃあ行ってくる」


俺がドリンクバーから戻ると、涼子の友だちも電話から戻ってきた。

友だちは何となくソワソワしている様子。

(なんだ?)

「…あの、涼子とは中学時代の同級生って聞きましたけど、中学時代の涼子ってどんな感じでした?」

(それが聞きたかったのか)

「今とそんな変わんないよ~。 背も伸びてないし、顔もそのまま。

 性格は、面倒見がいいって感じかな。俺とも普通に話してたし」

「へぇ~そうなんだぁ」


友だちがチラッと涼子の顔を見ると、涼子は眉間にしわを寄せた。

「だから、面白いことはないって言ったじゃん」

「? どういうこと?」

「いや、失礼かもですけど、涼子とあなたに接点があるように見えないっていうか…

 もしかして、涼子はヤンチャの道を行ったことがあるのかなと思いまして」

「なるほどねぇ。ま、知らない人から見たら一緒にいるのが謎だよね。

 同級生が見てもびっくりすると思うよ」


「それで、どうして涼子とそんなにご飯行きたかったんですか?」

隣で聞いている涼子も「それ気になる」というような目で見てくる。

「そうだなぁ…話してて面白いから。あと、成長したのを見せたいから?」

俺の答えに、頭にクエスチョンマークを浮かべている二人。


(本命は違うけどね。まあ、それも一つの理由ではあるかな)

不思議そうな顔で俺を見ながら考える涼子。

その横で、「それより、成長したところって?」と興味津々な涼子の友だち。

それは―


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