【6】30階からロープで降りろ。〜元FBI捜査官の普通が怖い〜
ある日――
現場のハッキングに成功したチャールズ。
だが、ヴィヴィアンと二人、屋上に追い詰められてしまう。
すると、ヴィヴィアンがごくごく普通に言った。
「屋上から降りるしか無いわね!
あなたはパソコンを持って、先にロープで降りて!
私が援護するわ!」
チャールズの心の中で、絶叫と悲鳴が交錯する。
(イヤ!イヤ!イヤ!!
元FBI捜査官ってこれだから嫌!!
ここ30階あるんだよね!
ヴィヴィアン!!
ロープで先に降りてって、まず、俺は降り方が分からないんだよ!!
エレベーターは!?
何なら階段は!?
それに……援護ってことは敵が来るってことじゃん!!
ヴィヴィアン!!
今、サラッと敵が来る前提で言ったよね!?
俺、降下中に撃たれる可能性あるの!?
これ本当にテクニカルアナリストの仕事!?)
ヴィヴィアンがチャールズの目を見て、頷く。
「大丈夫!
下は見ないで、足を壁につけて、ゆっくり降りればいいの!」
チャールズの心に、再び絶叫と悲鳴がこだまする。
(“下は見ないで”って言った!!
見たら終わる高さってことじゃん!!
ゆっくり!?
俺の心臓はもう落下してるんですけど!!)
すると、下から拡声器を使ったベックの大声がした。
「おーい!
チャーリー!
腰引けてるぞー!」
チャールズは、心の中で叫ぶことしか出来なかった――
(見ないで!!
俺のロープ降下デビューを元軍人に採点されるとか、何の罰ゲーム!?)
それを、狙撃銃のレンズ越しに見ていたイーサンが呟いた。
「やはり……ハーパーは有能だ」
〜fin〜
こまでお読み下さり、ありがとうございます(^^)
次回も読んで下さると嬉しいです!
毎日17時更新☆
Xはこちら→ https://x.com/himari61290
自作のキービジュアルやキャラクターカード貼ってます♪
「【完結】最強捜査官イーサン
――完全犯罪を暴く行動分析チーム《オラクル》」はこちらから→ https://ncode.syosetu.com/n9827me/




