【4】銃が意外と当たっただけです。〜そして、ブラボーチームへ〜
そして、ある日。
チャールズはイーサンに、S.A.G.E.の銃の練習場に連れて行かれた。
そこにNOは存在しない。
しかも――
チャールズは銃を撃たされてみると、意外と銃の腕が良かった。
まず、イーサンの低い声が響いた。
「良くやった……」
ベックもワハハと笑いながら、「でっかい銃もどうだ!?」とサブマシンガンを出してくる。
カリスタは美しい笑顔を浮かべて詰めてくる。
「あら、45口径で良いわよね?
おやつを賭けて勝負しない?」
ヴィヴィアンは、元FBIの何でも出来る脳がフル回転している。
「ううん!
チャーリーなら、爆弾処理も行けるんじゃない!?」
チャールズは、自分の味方の筈のチームメンバーに向かって、心の中で叫ぶ。
(待って!待って!待って!!
俺、今“銃が意外と当たった”だけ!!
でっかい銃も45口径も爆弾処理も全部違う!!
俺はテクニカルアナリスト!!
パソコン!!
椅子!!
カバの赤ちゃん動画!!)
だが、人類側に立つチャールズの悲劇は、終わらない。
またも、イーサンが一言告げた。
「君に行って欲しいところがある」
チャールズは何とか答える。
「アッ……アイアイサー!」
しかし、今回はオラクルの黒のSUV。
行き先は知らされていないが、チャールズは安心していた。
だが、到着したのは、陸軍基地。
イーサンは淡々と言った。
「今日はブラボーチームが揃っている。
君の為に訓練場を組み立ててくれたそうだ。
やってみないか?」
チャールズは心の中で悲鳴を上げる。
(止めて!止めて!止めて!!
ブラボーチームってテレビでしか観たこと無いし!
俺の為にって何なんですかチーフ!!
頼んで無いし!
ここまで来て断れると思いますか!?
まずは……赤ちゃん……動物の赤ちゃん動画を一分だけ観させて下さい……!!)
しかも、ブラボーチーム側も悪気なく、むしろ大歓迎の様子で揃ってやって来る。
「お前がハーパーか!
話は聞いてるぞ!」
チャールズ、またも、心の中で悲鳴を上げる。
(話!?
何の話!?
チーフ、俺のどの実績を話したんですか!?
スポッター!?
銃!?
全部まぐれです!!)
そして、イーサンが静かに言った。
「無理はしなくていい。
だが、君なら出来る範囲だ」
チャールズに逃げ道は、無い。
〜fin〜
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