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【完結】もしものチャーリー 〜最強捜査官の隣で、今日も俺だけ人類側です〜  作者: 久茉莉himari


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24/33

【24】全員リゾート服なのに、チーフだけ銃とスーツです。〜しかもディナーはまた水です〜

そして、夕食前に――


ヴィヴィアンが、パチンと音のするようなウィンクをして言った。


「カリスタとドレスアップしちゃうから、驚かないでよ〜♪」


サプライズを匂わせたい元FBIに、チャールズが嬉しい喜びの声を出す。


「え!? そうなの!?」


カリスタも、にっこり微笑んで言う。


「ええ。チームワーク研修よ? お洒落して、みんなで楽しみましょう」


ベックもワハハと笑って言った。


「実は俺、ビンテージのアロハシャツ持って来たんだよ!」


チャールズもウッキウキで答える。


「そうなんだ! 俺もお洒落するぞー♪」


そして、屋外のレストランへ――


ヴィヴィアンは、ホルターネックのミニスカートワンピースドレスで登場。


カリスタは、リゾート風シフォンの横スリットドレスで登場。


ベックは、ビンテージのアロハシャツに、中折れストローハット、チノパンで登場。


チャーリーは、白地にグリーンの草花や鳥が刺繍された軽いシャツに、少しショートの紺色のチノパンで登場。


チャールズが感動した声を上げる。


「カリスタ! ヴィヴィアン! 二人とも綺麗だよー!! ベックもお洒落だなー!! 今度、アロハシャツのショップ教えて❤️」


心から楽しんでいるチャールズに、無邪気な巨人ベックはワハハと笑って言った。


「お前の方がお洒落だぞ! 流石チャーリー!」


カリスタも嬉しそうに微笑む。


「まあ、どうもありがとう。 それに、チャーリーのシャツ、本当に素敵だわ! 〇〇の新作ね? とても似合ってるわ」


ヴィヴィアンも満面の笑みで言う。


「ありがとう、チャーリー!(ウインク!) でも、チャーリーって本当にお洒落ね! そのパンツのね、絶妙な長さ! 今年の流行よね!?」


チャールズは照れながらも、嬉しそうだ。


「そんなことないよ〜❤️❤️❤️」


(あー、楽しいな! 今夜は屋外レストランで、イタリアンのフルコースだし❤️ みんなにワインの差し入れしちゃおうかな❤️)


そんなことをチャールズが思っていると、「失礼」という低音ボイスと共に、イーサンが現れた。


いつもと変わらない、濃紺のスーツ。


しかも、銃まで携帯しているイーサンの登場だ。


ベックがニッコニコで片手を上げる。


「よう! 待ちかねたぞ! イーサン!」


カリスタも、美しく微笑みながら言う。


「乾杯はチーフの合図よ?」


ヴィヴィアンは指でウェイターに合図しながら言った。


「そうね! まずはシャンパンね!」


チャールズはひとり、混乱していた。


(何で!? 何で!? 何で!? みんな、どうしたの!? チーフ、仕事着だよ!? バカンス仕様の中で、一人でスーツ着てます!! しかも、銃を持ってるの!! どうして驚かないの!?)


思わずイーサンを凝視してしまうチャールズに、イーサンが短く問う。


「何だ?」


チャールズがおずおずと答える。


「……いえ……あの……チーフはスーツなんです……ね?」


思わず疑問形になるチャールズ。


イーサンは静かに言った。


「ああ。それが?」


チャールズは、頭を抱えそうになるのを必死で我慢する。


(それが? って言った……!! それが? って!!


つまり、チーフはどんな時もスーツなの!? 銃は必ず持ってるの!? サーフィンではウェットスーツ着てたじゃないですか!! チーフ!!)


そして、乾杯へ――


イーサンが静かに宣言する。


「チームオラクルに乾杯」


ベック、カリスタ、ヴィヴィアン、チャールズが一斉に「乾杯〜!」と言い、全員でシャンパンフルートを軽く重ねると、口元に運ぶ。


そっと、シャンパンフルートをテーブルに置くイーサン。


不幸にも隣の席なので、嫌でも目に入ってしまうチャールズ。


(あれ? チーフ……確かにシャンパンに口を付けたけど……飲んでない……!! 減ってないし、ゴクンもしてないよ……!!)


しかも、細かいことに気付いてしまうお洒落男子、チャールズ。


そして、イーサンは静かにウェイターを呼ぶと、小さく言った。


「ミネラルウォーターを」


その言葉を聞いて、チャールズは即座に心の中で叫んでしまった。


(嘘! 嘘! 嘘! チーフ! これから! これからね!! イタリアンのフルコース食べるんですよね!!


なのに……また水!? ちょっとくらいお酒を飲んでも、チーフなら銃で倒せますよね!? 来るか来ないか分からない敵を!! なのに水……!?)


またもや思わずイーサンを凝視してしまうチャールズに、イーサンが短く問う。


「何だ?」


「……いえ……あの……これからイタリアン食べるんですよ……ね?」


そして、またもや思わず疑問形になるチャールズ。


イーサンが静かに答える。


「いや。特には」


チャールズが心の中で絶叫する。


(だ・か・ら!! じゃあ、なぜここにいるのかって話になっちゃいますよ! チーフ!!


シャンパンも飲まない! コース料理も食べないなら、『乾杯』だけを言いに来たんですか!? それも任務だから!? もうYESかNOで答えて下さいよ!! チーフ!!)


イーサンの考えは――


チームワーク研修の夕食。


リーダーとして同席する。


乾杯の音頭を取る。


部下たちが食事を楽しむのを確認する。


自分は任務に支障が出ないよう、飲食は最小限。


以上。


そして、不幸にもイーサンの隣の席になった人類側のチャールズは、その夜、悪夢を見ることが決定したのだった――



〜fin〜

こまでお読み下さり、ありがとうございます(^^)

次回も読んで下さると嬉しいです!


毎日17時更新☆


Xはこちら→ https://x.com/himari61290


自作のキービジュアルやキャラクターカード貼ってます♪


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