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【完結】もしものチャーリー 〜最強捜査官の隣で、今日も俺だけ人類側です〜  作者: 久茉莉himari


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【17】動物の赤ちゃん動画を一分観たら、やってくる悪夢。〜キリンチャーリーと、箱乗りイーサン〜

疲れ切ったチャールズが、キリンの赤ちゃん動画を一分観たらやってくる悪夢。


気付くと、キリンの赤ちゃんになっていたチャールズの顔をめがけて、鋭い水が飛んで来る……!!


キリンチャーリーは、すぐに“その存在”を見つけた。


(なに!? 冷たいっ!! ……嘘! 嘘! 嘘! 密林のスナイパーみたいなカモフラージュの格好してるチーフが、俺を目がけて銃を向けてる……!)


ビジュ!! ビジュ! ビジュ!!


キリンチャーリーが心の中で叫ぶ。


(チーフ! 俺が何かしましたか!? したのなら、まず普通に言語を使って怒って下さいよ!! 物理で分からせるとか……チーフらしく無いですよ!!)


ビジュ!! ビジュ! ビジュ!!


しかし、執拗なイーサンの攻撃に、キリンチャーリーの心が折れる。


(もう、やだー!! ……そうだ! 俺は今、キリンの赤ちゃん!! 赤ちゃんと言えども、本気を出せばチーフだって追いつけない! 全力疾走だっ……!!)


本気で走り出すキリンチャーリー。


すると――


後方から鋭いエンジン音。


キリンチャーリーが走りながら後ろを見ると、自分を追ってくる真っ黒なフェラーリがいた。


そして、そこには箱乗りして銃を向けてくるイーサンの姿があった。


ビジュ!! ビジュ! ビジュ!!


キリンチャーリーは全力疾走しながら、心の中で叫ぶ。


(だからーーー!! これって水ですよね!? そこまでして水鉄砲を撃つ理由を教えて下さいよ!! あと、サバンナでフェラーリって、フェラーリが壊れませんか!? あと、ベック! どうしてベックが運転してるの!? 裏切り者〜!!)


その刹那――


拡声器からイーサンの鋭い声が、サバンナに響き渡った。


「止まれ! お前は結膜炎だ! 私に目薬を命中させろ! 怪我はさせない!」


耳を疑うキリンチャーリー。


(けっ……結膜炎!? だったら、最初からそう言って下さいよ!! もー……)


だが、キリンチャーリーは突然止まってしまった。


お尻に激突するフェラーリ。


「イテッ……!! 怪我したよ〜!! ……あれ? 夢……???」


チャールズがポカンとしていると、ノックの音と共に、音も無くイーサンが入ってくる。


「失礼……」


そう言った瞬間、イーサンのアイスブルーの瞳がギラリと光る。


「ハーパー……目が赤いな? 結膜炎か?」


ギョッとするチャールズ。


(俺はまだ夢の中にいる! 目覚めろ! 俺〜!!)


焦る余り、必死に顔をペチペチと叩いてしまう。


そんなチャールズを見て、イーサンが厳しい声で告げる。


「成る程。 挙動もおかしい。 俺のオフィスへ」


チャールズは夢の中のように、またも心の中で叫ぶ。


(夢じゃなかった……!! しかも……俺は終わった……!!)


そして、夢の中の裏切り者は、今日もモリモリとドーナツを食べていた。



〜fin〜

こまでお読み下さり、ありがとうございます(^^)

次回も読んで下さると嬉しいです!


毎日17時更新☆


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