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【完結】もしものチャーリー 〜最強捜査官の隣で、今日も俺だけ人類側です〜  作者: 久茉莉himari


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11/33

【11】初デートの隣席に、なぜか最強捜査官がいる。〜チーフ!それは尋問です!〜

金曜日の夕方。


定時で仕事を終えたチャールズは、浮かれていた。


(マッチングアプリで出会った女の子❤️ 趣味も合うし、ビデオ通話済み♪ 今日はちょっとお高めのレストランで初デート♪)


そして、ウキウキでレストランに行くと、ビデオ通話と同じ美しい女性がやって来た。


彼女は鈴の音のような声で言う。


「初めまして、チャーリー! 会えて嬉しいわ!」


にっこりと笑う、その笑顔。


チャールズが思わず見惚れる。


(わー!! 本物の方が数倍かわいい! 美人!)


そして、チャールズはニッコニコで言った。


「いや! 俺の方こそ嬉しいよ! じゃあ、赤ワインでもどう?」


「嬉しい! 赤ワイン大好き!」


女性の笑顔にチャーリーが頷き、「ウェイター!」と呼んだ、その瞬間――


隣の席から響く、低音ボイス。


「何か?」


チャールズの顔から、一瞬で血の気が引く。


(何で何で何で!? 何で隣の席に、当然のようにいるんですか!? チーフ!!)


イーサンは口元に薄い笑いを浮かべると、静かに言った。


「赤ワインは必要ない。 なあ、君……」


「はい?」


小首を傾げる女性に、イーサンのアイスブルーの瞳がギラリと光る。


イーサンは淡々と告げた。


「君のことは、全て分かっている。 いいか。全てだ。 どうする?」


その圧、諜報機関の尋問官のトップオブトップ。


女性は震える指先でバッグを掴むと、「……失礼します……!」と言って、レストランから逃げるように消え去った。


そして、イーサンの鋭い眼光がチャールズを射抜く。


イーサンはスッと音もなく立ち上がると、チャールズに言った。


「君はテクニカルアナリストだろう? なぜ、ネット上の嘘に気付けない? 失礼」


そうして、さっさとレストランを出て行くイーサン。


その背中を見ながら、チャールズが心の中で絶叫する。


(待って待って待って! チーフ!


まずね、マッチングアプリって知ってます!? 知りませんよね!? チーフの人生に必要ないですもんね!


でもね、マッチングアプリって、自分を盛るものなんです!! 写真を加工したり、職業を盛ったりね!


それに、あの子が俺を騙していたとしても……!! どうして今日のデートも、あの子のことも、全部知ってるんですか!? チーフ!!)


そして、レストランの窓から見える三日月を見て、チャールズは思った。


(……もう恋愛は…… カバかカワウソの赤ちゃん動画でいい……)



〜fin〜

こまでお読み下さり、ありがとうございます(^^)

次回も読んで下さると嬉しいです!


毎日17時更新☆


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