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ここは?

 すごく懐かしい香りと空に青空が広がるところで目を覚ます。


「ここは?」


 私がそう呟くと父さんと母さんが前の席に座り私の隣には2()()()()()()


 右にいた存在にはこう言われました。


「もう、紅は! せっかくの家族旅行なのに楽しみすぎて夜更かしなんかしちゃうからだぞ!」


 そして左にいた存在はゲームを触りながらこう呟きます。


「...紅お姉ちゃんにはそういうところがある。紅葉(もみじ)には分かる。紗紅夜(さくや)お姉ちゃんの良い分の方が正しい」


「だろう? ははっ!」


 いい笑顔を私に返してくるのが私のお姉ちゃんの紗紅夜で口数が少ないのが妹の紅葉だ。


 2人とも私の家族だ。


(なんで今こんな時の光景を見ているんだ?)


 いやむしろ死に際に瀕しているからでしょうか? 


「これが走馬灯って奴?」


 私の言葉にお母さんは笑う。


「走馬灯? なんで紅が走馬灯なんか見るのよ! まだまだ小学生5年生じゃない!」


 母さんに突っ込まれてしまい紅葉が追撃してくる。


「母に同意、走馬灯は死に際に見るもの。紅お姉ちゃんはまだ若いから見るものじゃない」


「そうだぜ紅! 演技でもねぇこと言うなって!」


 笑い合う声を聞いて私は目を何度も擦る。


(なんだこれは...。私は本当に今まで夢を見ていたの?)


 いや...そんなはずはない。


 私はそう思いながらも過去にあったはずの家族旅行が目の前に広がっていることを受け入れるしかないのでした。


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