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不愉快
「...【中井 美希】だっけ? 私はあなたのことをよく知らないし【トパーズサンダー】が結構すごい魔法少女だってことも分かった上に無礼を承知で言わせてもらうね?...不愉快だ」
私の言葉に彼女はようやく表情を崩した。
「...あう」
「勝手に私の事を嗅ぎ回るのは別に良い。別に面白いことなんて何もないからね。いや...あなた達の事務所からすればそれが面白いのかな? 私にはわからない感覚だね」
「いえ...。そう言う話をしにきたわけでは...。ただ、あなたの事を調べて【姉妹契約】を結び...」
「なに? もっと自分が上に行きたいだけでしょ? それに私を巻き込まないでくれないかな? 私は自分に降りかかる火の粉を振り払う為だけにしかこの力を使う気はないから。貴方達がしたいならサイン会でもなんでもこの町でしたら良いけれど。それで私を巻き込むのはやめて欲しいかな」
それだけ呟くと私はさっさとその場から去ってしまいます。
私がいなくなったその場所で彼女は静かにこう漏らすのでした。
「...かっこいい。想像以上の人だ。【レッドフェニックス】」




