【悪の天才科学者Mr.MG】
「逃げたらどうって...。まさか見逃してくれると言うのか!?」
驚いたような声で叫び出すメカの所有者。
「ええ、だから早く逃げなさい。今だけしか猶予は与えない」
私の問いにその場の全員がそうスカンしているがこれには理由がある。
「なんでですか!? 【レッドフェニックス】!? 貴方の実力があれば残り4機くらい破壊できるんじゃ...」
確かに【トパーズサンダー】の言う通りですが、私がそうした場合...。
「わからないか? 【トパーズサンダー】よ」
「...えっ?」
どうやら敵の声の主は理解しているようです。
「もしもこのまま戦闘を続けるのならば【レッドフェニックス】をガン無視して瀕死状態の【トパーズサンダー】のみを狙いせめて相打ちを取る...と考えにはならないか?」
そこまで言われて【トパーズサンダー】も気がついたようです。
「...あっ」
「そういうことだ。メカの持ち主よ。ここは私の強さに免じて痛み分けで手を打たないか?」
(と言うか私をガン無視して無駄に暴れられた方が困る。市民に被害が出るかもしれないし、結衣がそこにいるしね)
しばらく沈黙が続いた後、メカの持ち主はこう呟きました。
「いいだろう。今回は部が悪いのはこちらのようだ。ここはありがたく退散させてもらおう」
「...言っておくけど市民に手を出したら」
「...分かっている。4機とも撤収させる。まさかこの【悪の天才科学者Mr.MG】の良作をここまでコケにできる魔法少女がこんな町にいようとはな....」
「「【悪の天才科学者Mr.MG】!!!?」」
その名前に結衣と【トパーズサンダー】が妙に反応するのだった。




