【レッドフェニックス】VS【食い逃げのヤス】
私が急接近していることに気がついた【食い逃げのヤス】は瞳孔を広げて驚いている!
「げっ! 貴様は!?」
私は空中で奴に追いついたので近くの公園に直接叩き落としてやった。
「はぁ!!!」
見事な蹴りがクリーンヒットして【食い逃げのヤス】は地面に叩きつけられる!
「く...くそ! まさかお前が...最近噂の【レッドフェニックス】か!?」
なんかヒーローネームで敵に覚えてもらっていると思うと少し恥ずかしいですね。
「そうだ。私が【レッドフェニックス】貴様を検挙するものだ」
「ついてねぇ...が、まだ逃げきれないと確定したわけじゃない」
彼はチラリと驚いている通行人がいる方を見て鮮やかに手から触手のような物を伸ばす!
しかし、思ったよりは遅かったので私は結衣の言っていたことを思い出していた。
『【レッドフェニックス】ってきっと炎を扱えるんですよ』
こんな土壇場でもやってみる価値はあると踏んだ私は地面を蹴って狙った場所を睨みつけた。
すると...!
ゴウッ! と火柱が立ち登り奴の触手を燃やし尽くしたのだ!
「げぇ!? なんだお前遠距離からも攻撃できんのかよ!」
と驚かれてはいるものの正直キツイし威力も思ったよりしょぼい。
(慣れてないせいかな。思っていた出力の4分の1も出てない。けど【食い逃げのヤス】程度ならこの威力でも充分だ!)
私は奴の力量を一瞬で見ぬいて近づく!
「くそっ! 速い!!!」
奴の繰り出した攻撃を簡単に掻い潜ると、その体に1発拳をぶつけた!
「ぐあっ...! 【レッドフェニックス】...。強い...強すぎ...る」
ドサッ奴が倒れるのを確認すると、私は通行人に向かって笑顔で「ビクトリー」とピースサインをする。
すると通行人から拍手が上がった。
私はそのまま【食い逃げのヤス】を警察まで運ぼうとしたのだが...!
「...まさか! れ...【レッドフェニックス】さんですか!?」
見慣れた姿が私のヒーローネームを震えた声で興奮したように呟いているのだった。




