ヒーローオタク【舞神 結衣】の噂
〜次の日〜
私がいつも通り学校に到着すると、何やら教室内が騒がしいと感じました。
(なんだ? 朝から騒がしいな)
私がそう思っていると、クラスに1人はいる魔法少女やヒーローオタクの舞神 結衣に声をかけられました。
「紅! 聞いた!? 昨日この町にあの【紅蓮の悪魔】が現れたって!」
(なんだそのことか)
それならばこの騒がしさも納得ですね。
「ああ、それなら知ってるよ」
私があっさり流そうとすると彼女は興奮したように続けてきます。
「それでねそれでね! なんとその【紅蓮の悪魔】を倒したのが無名の魔法少女【レッドフェニックス】とか言うらしいの! まだ画像とかは出てきてないんだけど噂では赤くて派手な衣装らしい!」
(げっ...私のことじゃん!)
スポーツなどで目立つのは嫌いではありませんが、あんまり魔法少女として活動する気もないので困りものです。
「そうなんだ」
「それでねそれでね! あの爆炎の炎を操る【紅蓮の悪魔】よりもすごい炎の使い手だって噂なんだ! これってもしかしたら【フレイムエージェント】や【ファイアフォックス】よりもすごい火の使い手だったりするのかな!? もしそうだったらヒーロー界隈で最も強い炎の使い手の証明になるよね!!! くぅぅ〜!!! 早く何処かの有名ヒーロー事務所とかに所属しないかな! 噂じゃ美人だって話だしさ! 私も早く新たな魔法少女の姿を一目見たいよ!」
すごく興奮している様子だがその【レッドフェニックス】本人が目の前にいるんだよな〜...。
まあ言わないけど。
それに私が有名ヒーロー事務所に所属か...いやないな。
うん、絶対にない。
「それでねそれでね! 今度この町に【トパーズサンダー】がやってくるらしくてさ! 私大ファンだから絶対にサイン貰うんだ〜!!! すっごく楽しみだよ! でも今は期待の新星の情報が欲しいんだよね〜!」
「そうかそうか、そろそろ授業始まるから落ち着こうね」
「あ〜もう! 【レッドフェニックス】は何処にいるんだろう? 昨日この学校にも出没していたみたいだしさ! なんでもいいから情報をくれ〜!!!」
私の言葉などどこ吹く風とばかりにずっと【レッドフェニックス】のことばかり口ずさんでいるのでした。




