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朝比奈先輩

 朝比奈雄二。


 それが私の憧れの先輩だ。


 彼のテニスの腕前は全国区でも通じるレベルであり、最後の大会は惜しくも全国大会でのベスト3となった。


 しかし、準決勝で戦った相手が優勝したので、実質第二位クラスの腕前とも言えるだろう。


 私も女子の中ではそこそこ強い部類だが、やはり朝比奈先輩には敵わない。


 そんな中、最後の相手に私を選んでくれたのは本当に嬉しい。


 悔いのないように最後のプレイをしたいと思う。


「今日は頼むぞ。紅」


「はい。朝比奈先輩」


 私は礼儀正しく握手を交わした。


 そしてゲームはどんどん進んでいくが、私は一セットだけ取れた。


 しかし、それはあくまでも勉強に時間をかなり取られてしまった状態での朝比奈先輩だからだと思う。


 私は中学生になってからずっと憧れていた先輩から一セット取れただけでもすごく嬉しいかったのだ。


 だけど、さすがは朝比奈先輩だ。


 多少の感を取り戻すのに一セットあれば充分だったのだろう。


 あっという間に巻き返されてしまい最終セットのデュースで追い込まれてしまう私。


「これで最後だ紅!」


「...させません!」


 私が身構えたその瞬間だった!!!


「ウワワ! いい感じの男がいるね! 潰したいねぇ!」


 ウワワと慌てたような仮面を被った謎の男がテニスコートに出現するのでした!

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