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はい? 私が魔法少女?
「先輩! 私と一緒に魔法少女やってください!!!」
といきなりそう言われた私の名前は鈴羽 紅中学3年生だ。
いや、実は言うとまだ3年生ではないのだが、もう少しすればどうせ3年生になるので3年生だと言っておこう。
そして目の前にいるのは後輩の大空 明梨なのだが...。
「魔法少女? 私が...か?」
思わずそう呟く私を輝く瞳で見てくる後輩ちゃん。
「はい! ずっとパートナーを悩んでいましたが、私のパートナーはどう考えても鈴羽先輩しかいないって思ってました!」
いや...いきなりそんなことを言われても困る。
しかも今日は私の憧れの先輩との最後の試合があるのだ。
言うなれば卒業試合だな。
「悪いが断る」
私がそうはっきり告げると後輩ちゃんはグイグイと迫ってきた。
「そう言わずにそこをなんとか!」
「...くどい!!!」
私はさっさと後輩ちゃんを振り切ると、そのままテニスコートの方に向かうのでした。




