面倒な勧誘
私が先輩の病室を出るといきなり私にぶつかってくる存在がいました。
「いたた...、あっ! 鈴羽先輩! ようやく見つけましたよ!」
勢いよく私にそう告げるのはそう...明梨だ。
「げっ...明梨」
「私の妖精から聞きましたよ! 先輩! 先輩が【レッドフェニ...むぐぐ!!!」
いきなり私の正体を暴こうとしたので彼女の口を咄嗟に押さえて小声で囁きます。
「先輩がすぐそばにいるんだ! 私が魔法少女になったことを大きな声で話すな!」
強調したい部分だけ彼女にも分かるように少し大きめな声で発言します。
私の声を聞いた彼女はコクコクと頷きながら病院の屋上にへと場面を展開しましょう。
〜病院の屋上〜
「だ〜か〜らぁ〜!!! 私とパートナー組みましょうよぉ〜!」
人懐っこく私に抱きついてくるなと言いたい。
「はぁ...。なんで私が明梨とパートナー組まないといけないんだ?」
私の問いに彼女は笑顔で答えます。
「だってほら! 私のおかげで先輩が魔法少女になれたじゃないですか!」
「...? 明梨のおかげ? なんの話だ?」
私がそう呟くと「まずい...」と静かに呟く後輩の言葉を見過ごすほど私は馬鹿ではない。
「おい...。1から説明してもらおうか?」
〜少女説明中〜
「...なに? 要するにあんまり深い関係じゃないのに私にたま〜に会っていたのは偶然を装って近づく為であり、その過程で魔法少女になるための経験値を少しずつ蓄積できるように食べ物に混ぜたりしてたってこと?」
「そうです!」
そうです! じゃないだろうと思う所だが、今回ばかりは助けられたと思う。
けれどやっぱり...。
「私は魔法少女って柄じゃない。悪いけどパートナーは他に探して欲しい。だけど一応お礼だけは言っておく」
私はそう呟くと彼女の前から去るのでした。




