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「はぁぁぁあっ!」
火柱の剣でリオはミゲルに切りかかろうとした。ミゲルはその攻撃をひらりと避けて、リオに息子たちを向かわせる。ミゲルの息子たちはカラコロと操られながら千鳥足でリオへと攻撃を仕掛けていく。
押されていくリオのまだ拙い剣裁きを見兼ねたキルが応戦する形となった。
「リオくん! そちらは時間稼ぎです! まずはレミィを! ……っ!」
ルビーがリオに向かって叫んだ一瞬、ミゲルがルビーに向かって閃光を放つ。
「消えろルビー! 目障りだ!」
閃光はミゲルからまっすぐルビーの心臓目掛けて飛ぶ。リオに気を取られていたルビーは体制を正すことができず、逃げずにその場で受け身を作った。
「どけロッ」
「わ……っ!」
受け身のルビーをコロンは突き飛ばした。
ルビー目掛けて放たれた光線は、横から割って入ってきたコロンの肩を貫通する。ハウスメイドの服を纏っていたコロンは白いエプロンを染め上げた。
「グゥッ」
「コロンちゃん!」
「オマエッ、ルビー!」
肩から噴き出す血をもろともせず、コロンはルビーの頬を平手打ちする。平手打ちの反動でさらに自身の衣服を染めながらも、そのまま困惑した様子のルビーの胸倉を掴み、コロンはルビーを引っ張り上げた。
「ルビー! ふざけるナ! 今一瞬諦めただロ! そういうことをするなト! 忘れたのカ!」
「コロンちゃん……」
コロンは我を忘れているようで、あまりの迫力にルビーは圧倒される。
そんな様子をミゲル不服に思い、再び閃光を放とうとした。
「そんなに二人で話したければ、二人仲良く消してやろう!」
ミゲルの発言と同時、
「させない」
聞きなじみのある声がルビーとコロンに届き、瞬く間に二人は光に覆われた。
その発言の主が誰かわかるまで、そう時間はかからなかった。




