梨の花
修学旅行の話をやってたのが一年前とか震える。
「って事があったわけさ~」
ソファーに寝転がりせんべいをかじっている四季さんから一連の流れを聞いた。
「そういうわけで、妹やるから早くくっつけよ梨花。」
「そんな、いきなり呼び出されて昔話聞かされたと思ったらいきなりくっつけなんてどんな情緒してんですか。」
「違うんだよ。お前らうじうじして進展なさそうだから後押ししてやろうとしてんだよ。」
「でも…」
「そんな、結衣と付き合っていけるのが不安か?」
「結衣はなんでも出来て完璧だし…」
「以前な、結衣が自分のとこをトオバナだから梨の花を見ていることしか出来ないって言ってたよ。」
「え?」
「結衣も梨花と付き合えるか、釣り合えるか不安なんだよ」
「そ、そうなんだ…」
「んー、梨の花の花言葉って知ってるか?」
梨花は首を横に振る。
「愛情だってよ。」
「愛情…」
「きっと結衣と付き合うためには梨花の愛情が必要なんだよ。」
四季は立ち上がり部屋のカーテンを開ける。
「もうじき、お前らも卒業で梨の花の季節が来るな。」
「そう…ですね。」
「おら、買ってきたぞ。くそ姉。」
少し息を切らせた結衣がコンビニの袋を突きつける。
「おう、ご苦労。妹よ。」
「あれ?梨花来てたんだ。」
「うん。でももうそろそろ帰るよ~」
「なんだゆっくりしてけばいいのに。下まで送るよ。」
「四季と何してたの?」
「え?ふふ、内緒!」
「えーなんだそれ~」
「じゃあね!」
結衣は玄関先で手を振り見送ってくれた。
近所の気に梨の花の蕾がついていた。
覚悟は決めた。
みんなCUE!やろ。




