立たないフラグはフラグじゃないー梨花ー
夏休みが明けた。
「友里、幼なじみと恋愛関係になるきっかけって漫画とかだとどういうのがあるの?」
昼休み、休みボケをしている友里に尋ねる。
「薮からスティックだな~。最近出番がなかったからって焦り過ぎだよ~」
「スティッ…?」
「まあそうだな~転校生が昔の知り合いで取られちゃう!!みたいな感じで意識し始めるとかかな~」
「転校生か~こんな3年の2学期に転校生なんて来ないよね~」
「しかも知り合いなんてな~漫画とかならめっちゃフラグ立ってるよな~」
「この流れだと昼から転校生来そうな勢いだよね~」
ありもしない話をしながら昼食を食べる。
「そういえば、結依は大丈夫なん?」
珍しく学校を休んだ結依を友里が心配をする。
「うん、大会終わってからダラダラと体調崩してたらしくて今日は大事を取って家で宿題やるってさ。」
「大事を取って家で宿題って…羨ましいばかりだ」
きっと友里も終わってないのだろうと思ったがつっこむとめんどくさそうなのでスルーした。
ーーーーーーーー
「はーい、席につけ~」
先生がチャイムと同時に教室に入ってくる。
「突然だけど報告がある~」
先生が廊下に向かって手招きをする。
そして入ってきたのはこの学校の制服ではない服を着た少女だった。
「皆様、初めまして。西園寺と申します。」
ウェーブのかかった髪をふさっとさせる。
西園寺…?どこかで聞いたことがあるような…
「こんな時期ですが一身上の理由で転入してきましたわ」
「西園寺は遠藤と知り合いだったんだっけか。」
「ええ、そうですわ!友と書いてライバルの方の知り合いですわ!」
「まあ、遠藤今日は休みだけどな」
「ええええええええええええ」
「立たないフラグはフラグじゃないな」
友里がぼそっと呟いた。
まったく、騒がしくなりそうだな~




