私の憧れた先輩ー桃花ー
「お、桃花もいよいよ中学生か!」
「桃花の新入生代表の挨拶立派でお姉ちゃん鼻が高いよ」
結衣姉ちゃんとお姉ちゃんの謎のテンションに困惑しながらも中学に入学した。
私は二人と違い運動神経が壊滅的であったため運動部は諦めていた。
少し写真に興味があったため写真部に入部した。
週に1度活動があるかないかぐらいの頻度でちょうどよかった。
夏、3年生の引退が迫って来ているこの時期にそれぞれの部活の写真を撮りに行くことになった。
「あ、桃花!」
バレー部の写真を撮りに行った際に姉に捕まった。
部長である姉の姿を撮りに来たが家のポンコツ具合が嘘のように慕われており格好良かった。
「お姉ちゃんって学校ではこんなしっかりしてたんだね。」
「ちょっとどういうこと!!」
後輩には慕われており先生からの信頼も厚い。
家でもこれくらい出来て欲しいものである。
体育館のもう半面を見てみるとバスケ部が練習をしていた。
「結衣…バスケ部すごい気合い入ってるよね。」
姉の話によるとこの学校自体はそこまで部活が強い訳ではないが今年はバスケ部は県大会を目指せる程の力があるらしい。
部長である結衣姉はいつも格好良かったがそれ以上だ。
体育館の2階に結衣のファンが観戦しているほどに。
結衣姉の隣にいる小柄の女の子に目が行った。
「姉ちゃん、あの小さい人1年?」
とても結衣姉に信頼されているようであるが1年で見たことがなかった。
「あの子は2年生で元々生徒会の役員だった初心者の子を結衣が引っ張って来たらしいよ~」
そういえば学校の集会や何やらで生徒会として見たことがあった気がした。
「生徒会と部活両立してしかも結衣姉にあんな信頼されてるのか」
気がつくとカメラのシャッターを押していた。
その真剣な顔に、一生懸命な顔にとても引かれたのだ。
秋、生徒会の役員を決める選挙の時、私は立候補をした。
あの人がどうしてそこまで真剣なのか知りたかった。
生徒会に入り会長となったユキちゃんと話をしていると気がついた。
その人は光がこちらを向かないと知りながらもただ走っていた。
この人が壊れないように傍で支えていたいと思った。
お姉ちゃんと結衣姉が高校に入ってから二人の距離は近づいていた。
結衣姉を追って同じ高校に行ったユキを支えるために私も同じ高校に入った。
「桃花も高校生か~。桃花の成績ならもっと上の高校に行けたと思うんだけどな~」
「家から近いし勉強はどこでも出来るから高校なんて関係ないよ。それに支えたい人がその高校にいるから…」
「そっか~桃花はその人が好きなんだね~」
好き?姉の言葉胸に残った。
私はユキちゃんが壊れないように支えてあげたいと思っただけだ。
だから、ユキちゃんが家に泊まりに来たときにした行動は自分でも動揺を隠せなかった。
お読み頂きありがとうございます!
後輩編まだまだ続く予定ですのでお願いいたします!
油断すると名前がごっちゃになってたりするので気をつけて頑張ります(笑)




