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そこに愛がある  作者: 夜長
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私の憧れた先輩ーユキー

今回から後輩編(?)スタートです!


中学に入学した頃はとくにやりたいこともなくてぼんやりと過ごしていた。



自分で言うのもあれだけど成績は悪くなく先生からの信頼も厚くて生徒会役員の選挙に出ることになった。

他に立候補した人もいなくて役員になった私はそれでもただ漠然と過ごしていた。



ある日、バスケ部の部長が申請で生徒会室に訪れた。

それが私と結衣先輩の出会いだった。


「すみませーん。これ先生に生徒会室に提出するように言われて来たんですけど…」


「はい、こちらで承ります。」


その時、私は何故かこの人がとても輝いて見えた。

その輝きがどこを向いているかなんて高校に入るまで気づけなかったけど、私はこの人の近くでこの輝きを見たいと思った。


数日後、放課後に体育館を覗くと結衣先輩が走り飛びまた走り、その姿から目を話すことは出来なかった。



「あれ?君、生徒会の人だよね」


「あ、はい」

気がつくと結衣先輩が目の前に立っていた。


「バスケ、興味あるの?」


正直、運動は苦手で興味があった訳ではなかった。

だから自分の答えにはとても驚いた。


「は、はい!経験はないんですが先輩が生き生きとプレーしてて自分もあんな風になりたいと思いました!」


「照れるな~。もう部活は終わりだから少しボールに触ってみない?」


その後、部活後の体育館で結衣先輩と二人で遊んだのを今でも思い返しては頬が緩む。


「もし興味があったらバスケ部に来なよ!いつでも待ってるよ」


その数日後、私はバスケ部に入った。

結衣先輩に目をかけてもらい部活後に他の部員に追い付けるように練習をつけて貰った。



翌年には結衣先輩と一緒に試合に出れるようになった。

一緒に肩を並べて試合に出てこれ以上ないほどの相性だと思った。


いつしか、憧れだった気持ちは好意に変わっていた。

その時は気づかなかったけど今思い出すとそうなのだろう。



先輩が引退するとき気持ちを伝えようかと思った。

しかし、その時に既に感じていたのかも知れない。




この気持ちは一方通行なのだと。



まあ、ただ気持ちを伝える勇気がない言い訳が欲しかったのかも知れない。



先輩が卒業して会えなくなり、とても…とても後悔をした。

なぜ私はあのとき勇気を出せなかったのか。

こんなにも胸が苦しくなるとは思わなかった。



もう後悔はしない。



だから、高校は同じところに行きしっかり気持ちを伝えようと思った。




先輩が引退する日に。

お読み頂きありがとうございます。

珍しく過去編でした。

次は中学時代にユキと会っているはずの人の過去編です。

よろしくお願いいたします!

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