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恋愛短編集  作者: 夢呂
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7/16

夏の終わりは、恋の終わり。

19才の、夏休み。

浴衣を着て女友達と二人で花火大会に向かったその帰り、偶然知り合った彼達と、その場で意気投合した。


そう。

最初からナンパされるのが目的だったんだ。


友達の美優(みゆ)は、すぐに高野さんという男の人と夜の街に消えた。



香波(かなみ)ちゃん、俺らも行こっか」


肩を抱かれて、歩き出す。



完全に、浮かれてた。

だって、興味があったんだもん。


――――“ひと夏の思い出”。



それだけで、良かった。



「香波ちゃんて、かわいいね……」


すごく優しく囁かれて。


長い指。

大人な男のヒトの、手つき。


「かわいい…」


褒められたのが、くすぐったくて。



真に受けるつもりなんて、なかったのに。


(それだけで、良かったはずだったのに……)




――――堕ちてしまったんだ。





年齢も、職業も。

なにも知らない貴方を。


好きだと云ったら、笑いますか?



もう、夏が終わる。


あと少しで、終わる。


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