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恋愛短編集  作者: 夢呂
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一目惚れ

初めて会ったとき、一目見てズキュンッてハート射ぬかれたんですよ。


笑うと八重歯が見えるところも、私だけを名前で呼んでくれるところも。

あ、実はニンジンが嫌いなところとか。


どんな些細なことでも、私の心をキュンキュン反応させちゃうこいつは、私をキュン死にさせるために私の前に現れたんだろうか?


どんどん嵌まっていって、戻れないところまできてしまって。


私の心は、すっかり丸ごと彼のものになって。


だけど、彼にとって私は女友達の一人にすぎなくて。


「好きだよ」は、“友達として”が抜けてたり。

「かわいいね」は、私だけに使う言葉なんかじゃなかった。


(ああ、気付かなきゃ良かったな―――…。)


いや、気付いてはいたんだ。


(――――ただ、認めなかっただけで。)



知ってたよ。

分かってた。


夢見てたの、私が彼の特別な存在になんだって。


(苦しいけど、止められない。)


貴方に恋してしまったのは、私だから。

仕方ないのは分かってる。


(私の心は貴方のものなのに、貴方の心に私はいない…)


どうしたら?

何が貴方の心をキュンキュンときめかせる?

貴方の心をときめかせる存在(もの)になれたら…いいのに。













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