第27話 「師が託したもの」
お待たせしました!更新遅れてすみません(^^;;
第27話です
僕の言葉にルクエは少し困った顔をする。
やっぱりダメだろうか。
そう考えて俯きかけた時だった。
僕の頭をルクエが撫でた。
「いいよ。ただ、私は旅人だからこの国から離れることになるけど」
「大丈夫だよ。家族はいない、から」
わずかに陰りを見せたデーティスを見て察したらしくルクエはそれ以上聞くことはなかった。
ーーー…
それからの二年間はあっという間だった。
二人は森にテントを張り生活をしていた。
デーティスは14歳になった。
背丈も5cmほど伸び、ルクエと出会った頃と比べ筋肉も多少ついた。
髪もバッサリと切り、短髪だ。
魔法の元素や詠唱を覚え、錬金術も多少だが使いこなせるようになった。
そんな僕に師匠、ルクエはある頼みごとをした。
「デーティス。お使いを頼まれてくれないかな?」
「お使い?いいけど何をすればいいの?」
ルクエは持っていたシンプルな手紙を見せる。
「エルフの泉の近くに住む私の友人にこの手紙を届けてきて欲しい。道は私が案内するよ」
「?お使いじゃないの?」
「お使いだよ。私は道を案内するだけ。魔法でね」
床に手を翳しルクエは瞳を閉じる。
「ー古き友ウンディーネよ。私の呼びかけに答えよ」
床に青い魔法陣が浮かび上がる。
そこから水が現れ人の形を作る。
「ふふっ、久しぶりね。ルクエ」
「そうだね、ウンディーネ」
「”時の君”のあなたが私を呼ぶなんてどういったご用件かしら?」
時の君とはなんだろうか?
そんな僕を置いて二人(?)は会話を続ける。
「今日はこの子をエルフの泉に連れていってくれないかい?彼に手紙を届けたいんだ」
「彼ーマルフェね。いいわ、連れていってあげる」
ルクエは少し微笑む。
「ありがとう、ウンディーネ」
ウンディーネは指を鳴らし小さな男の子を出す。
その子は何も話さない。
「この子がいない間寂しいだろうからこれをあげるわ」
その声は少し悲しみを帯びていた。
ウンディーネは手を翳し氷の道を作る。
「さあ、この道を進めば泉に着くわ。絶対に振り返ってはダメよ。そう、絶対に」
「お願いね、デーティス。行ってらっしゃい」
頭を撫で微笑む。
「行ってくるね、ルクエさん」
僕もルクエさんに微笑み泉へ向かった。
ーこれがルクエさんとの最後とは気づかずに。
最近軽くスランプ気味で遅くなってますorz
次の更新はなるべく早めにします。
読んでいただいてありがとうございました!




