第26話 「森で出会う」
お待たせしました!第26話です
それはとある街での出来事。
経済はそこまで悪くはなかったが貧富の差が激しい国。
貴族がいるし、家を失ったものもいる。
そんな格差の激しい国。
その街の路地裏にデーティスはいた。
見た目は12くらいだ。
3年前に家を飛び出し、今ではここで暮らしている。
手足はほとんど骨と皮で髪はボサボサ。
そんな子供はここでは珍しくなく街の人々は気にせずに通り過ぎる。
働こうにも子供だからとどこでも受け入れてもらえない。
この髪の色のこともあり、気味悪がる人もいた。
いつものようにデーティスはフードを深く被り街へ繰り出す。
そんな時、あの人に出会ったんだ。
ただの偶然だった。
気まぐれで普段はあまり行かない森にいってみた。
泉のそばまで行くと先約がいた。
マジックでもしそうな帽子に黒のロングコートの大人。
性別はわからない。
本を顔の上に乗せ寝そべっている。
首には青い石の付いたネックレスをしていた。
綺麗で思わず手を伸ばす。
その手を触れる寸前で掴まれる。
「ん?あれ、君だれ?」
本当に寝ていたらしく少し眠たそうな声で問いかける。
「あ、僕は‥」
「あ、普通は自分から自己紹介だよね。私はルクエ。君の名前、教えてもらえないかな?」
「僕はデーティス」
「いい名前だね。それでデーティス、君もこのネックレスが狙いかな?」
その瞳は先ほどの緩い雰囲気とは違い鋭かった。
思わず怖じ気ずいてしまう。
「ぼ、僕は…ただ綺麗だったから…」
声が震える。
怯える僕を見て嘘ではないとわかったのかルクエは雰囲気を戻す。
「ごめんね。怖がらせてしまったね。お詫びに錬金術を見せてあげるよ」
ルクエはネックレスを握り詠唱を始める。
「秘められし魔の力。精製し我が力の糧となれ。ーアルケミス・ライ」
泉の水が自在に動き龍を形作る。
目を輝かせ感動しているデーティスを見てルクエも笑う。
「ねえルクエさん!僕にもできるかな?」
「うーん、すぐには難しいけど練習をすればできると思うよ」
「じゃあ僕に錬金術を教えて!」
ありがとうございました!
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