第24話 「少年は闇で目覚める」
お待たせしました!第24話です
ーーー…
ああ、嫌な夢だ。
ルイ、俺は優しくなれたかな?
目を開けると薄暗い洞窟だった。
「……ここは?」
辺りを見渡してもぴちゃん、という水の音が聞こえるだけだ。
出口なんて見つからない。
なんで俺こんなとこにいるんだ?
…ああ、そうか。
また届かなかったんだ。
無意識に右手を握りしめる。
強く握りすぎてわずかに血が滲む。
…そういえばサクヤってルイに少し似てるんだよな。
自分より他人を心配するとことかな。
俺は二度も失うのか?
今度こそ守りたい。
「フフ。よかった。貴方が諦めなくて」
「え?」
姿を現したのはウンディーネだった。
「ウンディーネ!どうしてお前が⁈」
「私は水の精霊よ?水さえあればどこでもいける。まあ、誰のとこにもという訳ではないけれど」
さて、話を変えましょう、と言いウンディーネは真剣な顔をする。
「今あなたが見ていた夢は”心根の闇”によるものよ。心根の闇は対象者の一番の心の傷を見せる悪夢の魔法。この魔法は禁忌とされていたはずなのだけど…」
「夢を見る前にサクヤの姉がアメジストの様なものを壊したんだ」
「アメジスト…。それはもしかしたら魔法石かもしれないわね」
先ほどのことを思い返しているとー。
「あら?こんな所にお客様?珍しいわね」
聞いたことのない声が聞こえた。
勢い良く振り向くとそこには赤いローブを身に纏った幼い少女だった。
一瞬だった。
少女が右手を挙げた瞬間、俺の腹にナイフが刺さった。
そして俺の意識はそこで途切れる。
ウンディーネの声が聞こえた気がした。
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